電波プロダクトニュース
040617_01
SRAMセル 日立製作所、ルネサステクノロジは、共同でメモリーセル面積を従来の3分の1に削減した3次元構造のSRAMセルの開発に成功した。2010年にも、従来SRAM技術では高集積化、安定動作で限界となる45ナノメートルプロセス以降の携帯電話、デジタル家電向けのシステムLSIに適応する。同技術は、米国ハワイで17日(現地時間)から開催の「VLSI回路シンポジウム」で発表する。 SRAMは低消費電力、高速動作に加えデータ保持のためのリフレッシュ動作が不要なため、システムLSIのエンベデッド(組み込み)メモリーとして必須のメモリー。ただメモリーセル面積の小型化が難しく、大容量化にともないシステムLSIに占める面積が現在では50%、2010年では80%を超えるなど急増している。 今回同社では、4トランジスター構成のSRAMセルで、2つの通常トランジスター上にそれぞれ縦型ポリシリコンMOSトランジスターを積み上げた立体構造を実現。メモリーセルは2トランジスター分ですみ、面積を大幅に削減した。130ナノメートルのCMOSプロセスで試作したところ、追加マスクは2枚でメモリーセル面積は0.78マイクロ平方メートルと従来比3分の1、原理動作も実証した。 縦型で円柱状のポリシリコンPMOSトランジスターは、円柱の上部と下部にソースとドレインを、側面の周りにゲートを設けたサラウンドゲート構造となっている。側面がチャネルとなり縦方向に電流が流れるのが特徴で、20マイクロAという大きなオン電流を実現した。さらに安定動作を実現するため、読み出しと書き込み用でワード線の駆動電源を別にする2電源駆動方式を開発した。また、待機時にメモリーセルに印加する電圧を1.2Vに最適化することで、リーク電流を抑制、待機電流は90%削減でき、従来程度の88.7fA(25度C)を実現した。 |
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