電波プロダクトニュース
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既存のPCなどで構築、次世代SCMシステムを開発。 三菱マテリアル(東京都千代田区、西川章社長)は仮想LAN技術とICタグとを組み合わせた次世代SCM(サプライチェーン管理)システムを開発し、夏以降に発売する。 同社内で蓄積した製造進捗管理のノウハウを盛り込み、「M2S データチューブ」という製品名で、初めて他社への展開を図る。 新たに発売するSCMシステムは仮想LAN構築システムが基盤になる。仮想LANは異なるLAN上のユーザーが同一LAN上にいるのと同様に通信ができるようにするシステム。 この技術を活用することで従来のように専用ハードウエアを導入することなく安価にVPN(バーチャルプライベートネットワーク)を実現できるため、複数工場間のSCMネットワークを簡単に構築できる。 採用している仮想LANは情報処理推進機構の公募事業によって選ばれたソフトで、すでにフリーウエア(無料ソフト)として公開されている「ソフトイーサー」。今回、三菱マテリアルが販売と製品化に対する独占契約を結んだことで、SCMシステムに組み込むことが実現した。 「データチューブ」は生産拠点間のネットワークを仮想LANで結び、さらに工場内を流れる製品にICタグをつけることで、生産状況をリアルタイムで収集、一元管理していく。 これらは同社で培われたノウハウが盛り込まれており、進捗データ収集からスケジューリング機能などが可能になる。 システム事業センター知識産業部の石田久洋課長代理によると「新たにハードウエアを導入せず、既存のPCなどでSCMを構築できる」としており、中小規模の工場でも容易にシステム構築ができることを強調する。 また、このほど伊藤忠テクノサイエンス(CTC)とSCM構築事業で提携し、両社で拡販をしていくことになった。新製品は6月に東京ビッグサイトで開催される「設計・製造ソリューション展」に出品予定で、現在、最終開発段階に入っている。石田氏は「初年度4―5社の導入を見込む」と話している。 |
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