電波プロダクトニュース



040421_06
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月21日040421_06 (米)IR その他の電子部品 その他

ダイチップ



 米インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン、東京都豊島区、江坂文秀代社長)は、日本においてパワー半導体のダイチップ(パッケージに封止していない)ビジネスの拡大を目指す。自動車や家電、携帯電話などで小型化や高機能化を実現するため要求は多いものの、これまでは特定顧客だけに絞っていた。昨年7月にダイチップ専用の顧客サポートチーム「グローバルダイセールスビジネスグループ」を設立し、本格的に活動する。

半導体のダイチップでの提供は、携帯電話のMCP(マルチチップパッケージ)メモリーや自動車のパワーモジュール、インバーターなどで近年拡大しているものの、信頼性の確保といった問題から半導体メーカーは、積極的な提供を行っていなかった。

コスト削減 今回同社は「システムコスト削減や小型化、性能や信頼性の向上などのメリットからダイチップの提供は成長領域であり、積極的にビジネス拡大を目指す」(グラハム・ニール グローバルダイセールスビジネスデベロップメントマネージャー)としており、専用サポートチームを結成するとともに、ホームページ上で取り扱い情報などダイチップ提供の専用ページ(日本語)を立ち上げた。

さらにダイチップの信頼性を確保するため、新たに開発したSureCHIPプロセスを使用しテストした良品チップ(KGD=Known good die)を提供する。分離されたチップで直接コンタクトでき、オン抵抗の測定精度は最高2.5ミリΩ、ドレイン電流は75A以上テスト可能で、干渉や機械的損傷から保護されている。

チップはプローブ済みのウエハーの提供と、切り出したチップをフィルム・フレーム、ワッフル・パック/チップ・トレイ、テープ・アンド・リールの形態で出荷する。現在出荷可能な製品はMOSFETや高耐圧IC、低耐圧IC、IGBT、ダイオード、ショットキー・ダイオード。 同社はこれまでサンケン電気や三洋電機などへのダイチップの提供を行っているが、半導体メーカー、モジュールメーカーなど産業、自動車、PDP、エアコン、白モノ家電などの民生機器へ市場を広げていく。供給は、直販および国内代理店を通じて行う。


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