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エンコーダーLSI 
ＮＥＣエレクトロニクスはこのほど、テレビ放送などのアナログ動画信号をパソコンで利用できる圧縮デジタル動画データに変換する業界初のワンチップＭＰＥＧ２エンコーダーＬＳＩ「μＰＤ６１１５４」と「μＰＤ６１１５３」を開発、13日からサンプル出荷を開始した。サンプル価格は5,000円（税込み価格）。量産開始は8月で、規模は2005年4月から月30万個を予定している。 新製品は、3次元Ｙ／Ｃ分離、ビデオデコーダー、ＭＰＥＧ２エンコード、ＰＣＩバスマスタ転送の4つの機能をワンチップ化したもの。 4つの機能をワンチップで実現したことにより、同機能を個別チップで実現した場合に比べてＬＳＩの価格を約半分に低価格化できるとともに、ＬＳＩを搭載するボードの面積を約半分に小型化することが可能になり、テレビやビデオ信号を利用できるパソコンを容易に構築できる。 このＬＳＩは、入力されたアナログ動画信号をデジタル化するために一定時間ごとに切り出すサンプリング速度を現行機種の27Ｍヘルツから28.6Ｍヘルツに高速化した。これにより画面横方向のライン1本当たりの表示精度が現行機種の1440Ｂから1528Ｂへと精細化され、多様なＶＢＩデータのソフトウエアでのデコードが可能になる。また、高速なＤＤＲ ＳＤＲＡＭを併せて用いることで、アナログビデオの再生時に発生する画像の揺れを抑えるタイム・ベース・コレクター機能を従来の圧縮用に加え、表示用にも搭載して2チャンネルにした。これにより高精細な動画表示が可能になる。 μＰＤ６１１５４は、ドルビーデジタル音声符号化方式とＭＰＥＧ音声符号化に方式に対応、μＰＤ６１１５３はＭＰＥＧ音声符号化方式のみに対応。 同社では今回の新製品発売を機にＤＶＤ用途のＭＰＥＧエンコーダーＬＳＩ市場と同様、パソコン用途の同市場でも2005年中に世界シェア第1位を獲得する計画。 |
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