電波プロダクトニュース
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1チップLSI 沖電気工業は、業界で初めて電波受信機能とデコード機能、リアルタイムクロック機能を内蔵した電波時計用ワンチップLSI「ML6191」を開発した。5月からサンプル出荷、9月から月50万個で量産を開始する。サンプル価格は700円。 電波時計は、複数のLSIとアンテナ、水晶振動子で構成されている。LSIは、アナログ回路からなる電波受信LSIとデジタル回路からなるデコードLSI、リアルタイムクロックLSIで構成される。電波時計ではこれらのLSIと受信信号から時刻情報を取り出すデコードソフトウエアを必要とし、さらに電波受信LSIとアンテナや水晶振動子との調整が必要なため開発期間やコストの増大を招いていた。また、これらのLSIは製造プロセスが異なるためワンチップ化が難しかった。 同社では、デジタル・アナログ設計技術やデコードソフトウエア技術、アナログ・デジタル混載に優れたSOI―CMOS技術を用いることにより、業界で初めてワンチップ化に成功した。このLSIはデコード機能を内蔵しているため手間のかかるデコードソフトウエアの開発が不要である。 このLSIは、自動時刻補正機能付きのリアルタイムクロックLSIとして利用でき電波時計機能を組み込んだ機器を短期間に、かつ低コストで開発できる。また、従来の複数チップをワンチップ化したため、実装面積と消費電力の削減もできる。パッケージは32ピンQFN。 同社では、AV機器、家電機器、パソコン、カークロックなどの幅広い用途に向けて販売するともに、リモコン機能やセンサー制御機能、各種インターフェイス機能のワンチップ化により、ファミリー展開を進めていく計画である。 |
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