040402_01(米)TI

040402_01
　

日付		メーカー名	製品分類	分類	用途
4月2日	040402_01	(米)TI	表示デバイス	液晶・プラズマ・CRT他	情報家電用

電力変換IC

米半導体メーカー大手のＴＩ（テキサス・インスツルメンツ）は、同社初の有機ＥＬ（ＯＬＥＤ）ディスプレイ向け電力変換ＩＣをこのほど発表した。同ＩＣ「ＴＰＳ６５１３０」は正電源で最大15Ｖ、負電源で最低マイナス12Ｖを出力するよう最適化されたデュアルアウトプットのＤＣ／ＤＣコンバーター。

最大89％の優れた電源変換率を発揮するＴＰＳ６５１３０は、次世代有機ＥＬに最適。入力電圧幅として2.7―5.5Ｖに対応しているため、シングルセルのリチウムイオン電池のほかマルチセルのニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電子、アルカリ電池にも対応する。4×4ミリの小型ＱＦＮパッケージで、外部部品の点数を低減、最終製品のサイズダウンに貢献する。04年第２四半期末までに量産体制に入る見通しで、販売価格は1000個出荷時で2.95ドル。

大きな潜在性に注目市場分析会社のアイサプライでは、有機ＥＬディスプレイの世界市場規模が、06年までに10億ドルに達するとの予測を立てている。同社アナリストは「有機ＥＬのような高付加価値ディスプレイ技術により、デジタルカメラやその他ポータブルデジタル機器のメーカーは、一層の薄型化・軽量化・高電力効率化を実現できる」と、同分野の潜在性を指摘している。