電波プロダクトニュース



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3月26日040326_11 アルプス電気 その他の電子部品 組み立て品

DSP ICに対応、車載用フロントエンドチューナーを開発、60形中空軸エンコーダーも。



 アルプス電気は25日、最新シリーズのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)ICに対応した車載用フロントエンドチューナー「TDGB2シリーズ」を開発、4月中旬からサンプル出荷開始すると発表した。同チューナー開発は、外販メーカーとしては初となる。

サンプル価格は、2万円。生産は、今年6月から通信デバイス事業部相馬工場(福島県相馬市)で月産1万5000個を予定する。 TDGB2シリーズは、今後の普及が期待されるベースバンド部のDSP ICに対応したフロントエンドチューナー(AM/FMチューナー)。DSP ICおよびこれに対応したフロントエンドチューナーの開発は、セットメーカーおよび、ソフト部分を担うICメーカー、高周波を扱うチューナーメーカーの3社の相互の連携が欠かせない。同社は、今回の製品に対し、同様に、3社の連携が必要だったHDラジオ放送用チューナーの開発で培ったノウハウを活用し、また、連携を継続し、開発を行った。

同社独自の高周波回路技術で、送電線によりって発生するノイズを制限する回路を内蔵し、より、不安定な電波案件の中で、最大の性能を発揮するという機構を搭載している。セットメーカーは、同製品を購入することにより、近年、多様化する各種放送の規格に対する開発のリソースを削減できるなどのメリットがある。

アンテナDAA内蔵。優れた位相雑音特性を実現。外形寸法は、52.0×42.0×13.0ミリメートル。

 アルプス電気は25日、同社従来品に比べ3倍の中空部面積を持つ60形中空軸エンコーダー「EC60A15シリーズ」を開発、6月上旬からサンプル出荷開始すると発表した。広い中空部により、操作部分のデザイン性向上に貢献する。 サンプル価格は、2,000円。2005年9月には月産20万個を予定する。

昨今、車室内エアコンの温度調節やカーオーディオの音量調節などを担うダイヤル式操作部分では、ダイヤルノブの中央部に別途操作スイッチの配置や、操作アイコンを表示したデザインが採用されている。このため、中空軸エンコーダーの中空部分の広さにバリエーションが求められるようになっている。

新製品は、同社従来品のEC45Aに比べ、製品投影面積では1.4倍程度ながら、中空部面積は3倍の広さを確保した。広くなった中空部分は、中央部分に複数個のスイッチの設置やダイヤルノブ上の操作アイコン表示など、より自由な機能的・視覚的デザインが可能となる。 中空軸と本体ケースの両部分において、部品形状および成形のシミュレーションを行い、最適な部品形状と樹脂を選定することで、大形化に伴って起こりやすい操作軸のがたつきを低減。さらに、ユーザーにダイヤルの回転具合を伝えるクリック感を出すための機構部分を樹脂同士のしゅう動とし、滑らかなクリック感も実現している。


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