電波プロダクトニュース
040326_06
STB用シングルチップ 伊仏合弁の半導体メーカー大手、STマイクロエレクトロニクスは、同社製品ラインアップで初めて地上デジタル放送用STB(セットトップボックス)とデジタルケーブル放送用STBの両方に対応したシングルチップの新製品2機種=写真=をこのほど発表した。 新発売となる「DTTi5516」と「QAMi5516」はSTB内で、視聴世帯が受信する放送信号のタイプに従いアナログテレビへ地上デジタル放送もしくはデジタルケーブル放送を受信する。デジタル信号のデモジュレーター(復調器)とMPEGデコーダー(復号器)をワンパッケージに統合しているため、STBメーカーは生産コストの低減と、STB設計の簡略化を図ることができる。 STマイクロのSTB部門担当ゼネラルマネジャー、クリストス・ラグミチョス氏は「シングルチップ上に統合する機能を増強することは、最終製品の低価格化につながり、消費者は地上デジタル放送の受信環境を構築しやすくなる。特に、コスト意識の高いアジア市場向けSTB用として、展開していきたい」としている。 地上デジタル放送サービスで他国より先行している英国の「FreeView(フリービュー)」用STBのうち、90%にSTマイクロ製チップが搭載されている。同サービスが2002年10月に提供開始されて以降、これまでに約300万台のSTBが購入されているが、STマイクロでは03年末までにチップセット250万個を、フリービュー用受信機向けに納入したとしている。 デジタルケーブル放送市場についても、05年末時点のデジタルケーブル放送加入世帯数で3000万人が見込まれている中国を筆頭に、現時点でおよそ1億5000万人のアナログケーブル放送加入世帯を抱えるアジア市場でのデジタル化に照準を合わせ、新製品を展開する考え。同社は中国向けに出荷されるデジタルケーブル放送用STBのうち、70%向けに自社チップを納入する目標を立てている。 |
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