電波プロダクトニュース
040316_06
システムLSI 松下電器は、世界中のアナログテレビ放送規格に対応したテレビ向けシステムLSIを開発した。このLSIを搭載すれば、部品点数は半分、シャーシー(TV基板)コストは25%削減できるという。3月から受注を開始し、6月から量産を開始する。 従来のアナログ処理をすべてデジタル化し、NTSC、PAL、SECAMといった世界のテレビ放送方式にピンコンパチブル(互換)で対応したことで、1つのシャーシー(TV基板)で全世界の放送方式に対応したテレビが実現できる。 「中国、欧州市場への展開で世界シェア10%を獲得していきたい」(システムLSI開発本部第1商品分野開発センター影山敦久TV担当グループマネージャー)。これまで同分野ではNTSC方式のみの対応でシェアは5%にとどまっていた。 年間1億3000万台出荷されるテレビ市場。フラットテレビが03年で全体の5%から07年には20%に拡大するとともに、デジタル化が進み、今後アナログ、デジタルの両方に対応したシステムが主流となってくる。同社では、今回のシステムLSI化で「アナログテレビのデジタル処理技術を、デジタル放送用システムLSIと融合させ、デジタルテレビ移行へのソリューションを提供する」計画である。 調整工数40%削減 今回、色復調、同期、偏向、RGB回路をデジタル化し、8ビットマイコン、くし型フィルター、テレテキストデコーダー、OSD表示回路をワンチップに集積した。デジタル処理化でマイコンのソフトウエアで画像調整が可能となり、セット工場での調整工数が約40%削減できる。マイコンと信号処理を高速バスで直結させ、ファームウエアで画像調整ができ、階調補正、黒伸張、AI補正などといった画質のカスタマイズが可能である。 欧州やシンガポール、マレーシアで必要とされる、テレテキスト放送に対応しテレテキスト表示とαブレンドOSD表示機能なども搭載した。プロセスは0.3μmを採用。全放送対応のテレテキストあり・なし「MN101E02H」「同04G」とNTSCのみPIP対応あり・なし「同11G」「同13G」の4製品からなる。 |
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