電波プロダクトニュース
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記録密度120Gビット/平方インチを実現、GMR薄膜ヘッド開発。 アルプス電気は9日、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)用ヘッドで120Gビット/平方インチを実現したGMR(巨大磁気抵抗)薄膜ヘッド「HRGHLシリーズ」を開発したと発表した。 今年末からサンプル出荷、2005年初頭から量産を開始する。なお、この製品は5月26日から3日間、東京都港区の新高輪プリンスホテルで開催する「ALPS SHOW(アルプスショー) 2004」に出展する。 HDDは、一時期のような年率100%といった高容量化はなくなったが、依然として年率60%程度の高容量化が続いている。 また、小型化も進んでおり1.0インチのHDDも登場、携帯機器に採用され始めている。これにより、小さな面積でいかに多くのデータを記録するかが大きなポイントとなっており、磁気ヘッドのさらなる記録密度の向上が求められている。 HRGHLシリーズは、再生ヘッド部に素子膜面に対して水平に電流を流す従来のCIP(Current In Plane)―GMR再生方式をさらに深耕するとともに、独自のプロセス技術により、GMR積層部の膜圧や材料組成の最適化など加工方式の細部にわたる検討により、再生出力を向上させた。 記録ヘッド部は、従来の長手方向記録から垂直方向に記録することで記録密度を高めた垂直磁気記録方式を採用、高記録密度を実現した。 このGMR薄膜ヘッドを使用すると、3.5インチHDDで一プラッタあたり160GBの記憶容量が可能になる。おもな用途は、3.5/2.5/1.8/1.0インチHDDなど。 GMR薄膜ヘッドの次世代技術アルプスショーで展示 アルプス電気は、アルプスショーでGMR薄膜ヘッドの次世代技術として「HDDの小型化に向けたスライダの小型化」と「記録密度のさらなる向上について」展示・紹介する。 スライダの小型化については、メディアとスライダとの距離をナノ精度で一定範囲に保つABS(Air Bearing Surface)技術を深耕するなど従来のスライダ容積から約70%減となる小型化を実現したフェムト(10のマイナス15乗)スライダを開発中である。 また、記録密度向上のため再生ヘッドにおいて素子膜面に対して垂直に電流を流すCPP―GMR再生方式も引き続き開発している。アルプスショーでは、150Gビット/平方インチのGMR薄膜ヘッドを技術展示する。 |
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