電波プロダクトニュース
040309_07
イメージセンサー 松下電器が満を持して市場投入した、新型イメージセンサー「νMAICOVICON」が快走している。同製品はCCDセンサー並みの高画質化を実現しながら消費電力は5分の1に抑えたのが特徴。すでに130万画素品を2月から月産200万個で量産中で、4月にはこれを搭載したカメラ付き携帯電話も発売される。 「10月には月産800万個体制を整える。携帯電話に加え、低消費電力化が必要な監視カメラや自動車用途など幅広い用途に展開する」(松下電器半導体社の古池進社長)。CMOSセンサーの市場で3割のシェアは獲得できる、と自信をみせる。 画素ピッチ2.8μm 開発したνMAICOVICONは、画素内の信号読み出しに新駆動方式を採用し、画素の制御用配線を2本にした。これにより回路部も小さくでき、画素の受光部面積率をCCD並みの30%に高め画素ピッチ2.8μmを実現した。 CMOSセンサーは制御用の配線が3本のため1画素あたりの受光面積率が10%以下で高感度を維持するため微細化が難しかった。 データー転送にはCMOSセンサーと同じXYアドレス方式を用い、スミアの発生を抑えた。 CCDで培ってきたPチャンネルの下にNチャネルを埋め込む埋め込みフォトダイオード技術をベースに、フォトダイオード、ゲートの3次元構造を工夫。不純物濃度分布を最適化して読み出し電圧をCMOSセンサーレベルの2.9Vに低電圧化した。 これによってノイズレベルをCMOSセンサーの3分の1、感度を同3倍とともにCCD並みの性能を確保。SN比を向上し5ルクス以下の暗所でも鮮明な画質が得られる。 消費電力は1.4型130万画素品が25mW、1/3.2型200万画素が45mWとCCDの5分の1を実現した。専用の信号処理用DSP「MN101E18A」をあわせて提供する。 同プロセスは1ポリシリコン、2メタルというシンプルな工程ですみ、リードタイムはCCDセンサーの半分、CMOSセンサーの同等以下で、高いコストパフォーマンスを実現できるという。 量産は前工程が砺波工場、組立ては新井工場で行う。今秋以降にCCDの微細画素並みの2.2μm角の画素サイズのνMAICOVICONをラインアップする予定。 |
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