電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月3日040303_01 三洋電機 半導体モジュール 機能モジュール他 情報家電用

CCDカメラモジュール



 三洋電機は、厚さ7.6ミリ、容積1.5CCの業界最薄、最小で、消費電力も業界最少の120ミリW(QVGA7.5fps時)に抑えた携帯電話用4.5分の1型メガピクセルCCDカメラモジュールを開発した。

携帯電話用メガピクセルイメージセンサーは、デジタルカメラ用に開発したメガピクセルイメージセンサーを携帯電話に用いるケースが多く、薄型、小型、低消費電力が課題となっている。同社では携帯電話専用のフレームトランスファー(FT)方式CCDセンサー、画像処理LSI(DSP)を開発し、これらの課題を解決したメガピクセルCCDカメラモジュールに仕上げた。

新開発のメガピクセルCCDカメラモジュールを使えば、これまでの10ミリ前後のモジュール厚さを8ミリ以下にできるほか、カメラ30分間使用時で従来約20分減っていた通話時間がわずか約4分の減少ですむ。新開発の画素信号混合技術とグローバル電子シャッター技術により、歪みのない高感度動画撮影も可能。

今月からサンプル出荷を開始。サンプル価格9,000円。8月に量産を始める。既存のメガピクセルCCDカメラモジュールより安く供給する。CCDセンサーの前工程は岐阜工場、後工程は群馬工場と協力会社(イスラエル、台湾)。カメラモジュール化は群馬とタイの自社工場とタイの協力工場で行っている。

すでに携帯電話用に量産している7分の1型VGA(31万画素クラス)、9分の1型CIF(11万画素クラス)、今回のメガピクセルCCDセンサーを含め、同社のCCD生産能力を現在の月産250万個を2004年度第2四半期に同300万個に増やす。  CCDセンサーは0.18マイクロメートルプロセスを採用。リンなどの不純物濃度を変え、従来のVGA品で3.3μメートル角だった画素サイズの横方向を業界最小の2.7μメートル角にしながら同数の電子を高密度に捕獲できるようにした。層間絶縁膜の平坦度を上げ、無機膜インナーレンズを薄型化。斜め入射光による色むらを大幅に抑制した。

これにより小口径、薄型のレンズユニットが使え、深い被写界深度を実現。オートフォーカス機能なしで遠近ともにピントが合い、マクロ機能切り替えなしで名刺などの接写ができる。 また、CCDの駆動電圧をこれまでの12Vから6Vに低電圧化。アナログLSIとデジタルLSIの2チップを搭載したマルチチップのDSPでも、独自の設計技術でアナログLSIのチャージポンプ昇圧回路とADコンバーターの消費電力を抑えた。デジタルLSIもパワーセーブ機能を持たせ業界初の2.9V、単1電源入力を実現した。

CCD内部で3画素分の信号を加算する画素混合技術とこれらの信号を画像に変換するためのカラー信号処理法を用い、蓄積部の面積を撮像部(受光部)の3分の1に抑え、開口面積を広げ、感度を従来の約3倍に向上した。

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