電波プロダクトニュース
040225_05
誘電体導波管フィルター 東光は24日、2G―60Gヘルツのマイクロ波帯からミリ波帯の周波数をカバーするモノリシック構造の誘電体導波管フィルター「WDFMシリーズ」を開発し、出荷を開始したと発表した。 次世代の超高速無線LAN、FWA、衛星通信、レーダー機器などの幅広いニーズに対応する。今夏には月間1万個の体制。サンプル価格は5,000円/個。入出力構造、トラップ、狭帯域対応など、10件の特許を出願中。 新製品は、誘電体材料の表面に電極を焼き付けただけのシンプルなモノリシック構造。ミリ波帯において、比誘電率が10以下の低誘電率で無負荷Qが1000以上の低損失材料である人工水晶を誘電体導波管共振器として世界で初めて使用した。 また、電磁界結合構造を入出力端子に適用。新しい導波路変換技術を組み合わせることで、小型、高性能のフィルターを実現した。 プリント配線板に形成したマイクロストリップへの結合が新しい端子構造によって、リフローによる表面実装で可能になった。これによって、従来の空洞共振型導波管フィルターが大きく、ネジなどでの紛らわしい微調整が必要だったのに対して新製品は無調整で高Q、低損失、高選択度が得られる。 試作した60Gヘルツ帯水晶導波管フィルターは外形寸法が13.6×1.8×1ミリメートル。 無負荷Qは1470を得て、この共振器をプリント配線板の表面実装に適した入出力構造と組み合わせて4素子のバンドパスフィルターの試作をしたところ、帯域幅1Gヘルツのフィルターで挿入損失が1.5デシベル以下という優れた特性を得た。 同社はこれまで、フィルターとしてLCをはじめ、ヘリカル、積層、誘電体などを手がけ、用途の高周波化への対応を図ってきた。今回のミリ波帯用は今後の無線技術に先がけて対応するもの。この新技術は3月22日から開催される電子情報通信学会総合大会で発表される。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト
|
| ホームページへ戻る
| 次データへ
|