電波プロダクトニュース
040223_02
低消費電力マイコン 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI、K・バラ社長)は今年2004年から、日本市場で低消費電力マイクロコントローラー市場に本格参入する。同社はことし1月1日付で専門の製品部を設立した。同社が提供する超低消費電力16ビットRISCマイコン「MSP430」シリーズで白モノ家電やポータブル計測器、健康器具などの幅広い市場を対象に市場への浸透を図る。 「MSP430」マイコンは、10年動作するという超低消費電力性と10/12ビットA/Dコンバーター、D/Aコンバーターを集積していることが大きな特徴。リアルタイムクロック動作で消費電力は0.8μAと小さく、豊富なアナログ機能の搭載で、時計、温度、メーター機能などを表示する小型液晶ディスプレイ搭載のアプリケーション向けに1チップで対応できる。 50種類の製品ラインアップを有し、ミリメートル角のQFNパッケージでの提供も行う。 これまで欧米市場を中心に電力メーターやデジタルテスター、血糖値計などに採用が拡大、売上高は前年比67%増と拡大している。 このほどメモリー容量を5倍以上に拡大した、「MSP430F161X」製品群の投入で本格的に日本市場に参入する。04年4月から量産を行う。 「MSP430F161X」は8チャンネルの12ビットA/Dコンバーター(毎秒20万サンプルと2チャンネルの12ビットD/Aコンバーターを搭載し、最大10KBのRAMを搭載した。 「低消費電力の要求が厳しい、ボイスレコーダーや電話レベルのボイスメモなどのアプリケーションをターゲットにしている」(ASP事業部MSP430製品グループ高瀬健男グループ長)。 DMA(ダイレクトメモリーアクセス)機能や高いコード効率を実現しており、小さいメモリーでも対応できる。 5種類の消費電力モードを有しており、リアルタイムクロック機能動作時は1.9μAでCPUスタンバイ状態からの立ち上がり時間も6μ秒と高速。 開発に必要なすべてのJTAGインターフェイス装備ボード、ソフトウエア、デバッカ、コンパイラを含めた開発ツール「MSP―FET430P140」を1万4,805円で提供する。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト
|
|
ホームページへ戻る
|
次データへ
|