電波プロダクトニュース
040130_01
デジタルAV機器用32ビットマイコン 松下電器はデジタルAV機器に適した大容量1MBフラッシュメモリーを搭載した32ビットマイコン=写真=を開発した。 デジタルAV機器の小型化、高機能化に伴い、システム制御マイコンで要望の強まっている搭載メモリーの大容量化、高速化、低消費電力化に応えた。フラッシュメモリー容量は業界トップレベルの1MB。内部60Mヘルツの高速処理を業界トップレベルの120ミリW(60Mヘルツ/3/0V)、周波数当たり消費電力2ミリW/Mヘルツで実現した。 命令ROMに1024KB(1MB)フラッシュメモリー、データRAMに40KBRAMを搭載した「MN103SF66R」(パッケージ0.65ミリピッチ251ピンC―CSP)と同1MBフラッシュメモリー、同32KBRAM搭載の「MN103SF77R」(0.5ミリピッチ128ピンLQFP)の2品種を取り揃え、8月から量産する。前工程は松下電器半導体社砺波工場、後工程は66Rを同新井工場で、77Rを同魚津工場で行う。 今回、0.18μメートルCMOSプロセスによる新開発のフラッシュメモリーコアと32ビットマイコンコア「AM32L」を採用。回路構成の工夫やトランジスターサイズの最適化などで32ビットマイコンに業界トップレベルの1MBフラッシュメモリーを搭載し、内部動作電圧を同社従来品の2.5Vから1.8Vに低電圧化できた。 また、外部発振周波数を15Mヘルツに抑え、PLLで4逓倍してマイコンの内部動作周波数を60Mヘルツに上げることにより、120ミリWの業界トップレベルの低消費電力で内部60Mヘルツの高速処理を可能にした。 プログラムを書いたROMをマスクによってパターニングする従来のマスクROM搭載マイコンは開発、製造期間に約1カ月かかり、プログラム変更のたびにマスクROMを取り換えなければならなかった。これに対しフラッシュメモリー搭載マイコンはプログラムを電気的に書き換えられ、マイコンを機器に組み込んだままプログラム変更できるためコスト、製造開発期間などの面でデジタル情報家電などで採用が進んでいる。 MN103SF66RをDVCに使えば、これまで2―3マイコン必要だったシステム制御/カメラ制御を1マイコンで実現できる。MN103SF77Rをオーディオシステム制御やカーオーディオ表示パネル制御に用いると、複数マイコンによる制御から1マイコンによる制御に変えられる。 |
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