電波プロダクトニュース
040129_04
モバイル放送受信用、ホーム用アンテナを開発、SMDパワーインダクターも。 ミツミ電機はこのほど、今年夏に放送開始予定の2.6Gヘルツ帯衛星デジタルラジオ放送(日本・モバイル放送)を受信するホーム用アンテナを開発、7月から中国・天津三美電機で月産1万個の量産を開始する。サンプル価格は1万円。12月には月産5万個を目指す。 同社では、今回の日本向けアンテナをベースに、韓国向け、日本/韓国共用アンテナを順次開発していく計画で、マーケットシェア50%の確保を目指す。 新製品は、アンテナ利得および指向性のバランスと簡便設置を考慮して開発したもので、アンテナの仰角約45度南側にセットすれば、良好な受信が可能。 持ち運び可能で、コンパクトな折りたたみ式。広い指向性を持ち、簡便設置が可能。ガラス越しでも受信可能なアンテナ利得を実現。屋外設置可能な防水機能を持つ。 受信周波数範囲は、2630―2655Gヘルツ。アンテナ利得(正面)は、6dBi以上。偏波は、左旋回偏波(日本)、右旋回偏波(韓国)。軸比(正面)は、3dB以下。半値角90度以上。電源電圧5V。消費電流40mAtyp。外形寸法は、67×67×25ミリメートル typ。重量250gw typ。 今年は、日本と韓国で初めての衛星デジタルラジオ放送が開始される。2.6Gヘルツ帯衛星デジタルラジオ放送事業者は、衛星を共同所有している日本のモバイル放送と韓国のSKテレコム。衛星放送の混信を防止するため、左旋偏波をモバイル放送が、右旋偏波をSKテレコムが使用することになっている。 ▽偏波 電波の電界成分が水平なものを水平偏波、垂直なものを垂直偏波といい、一般的に水平偏波と垂直偏波は直交関係で共通の成分を持たないため、相互干渉しない。 ミツミ電機はこのほど、同社従来品比で実装面積を40%削減した、SMDパワーインダクター「C3―Z1・2R」を開発、2月から量産開始する。サンプル価格は100円。今年7月には月産200万個の生産を予定。生産は中国・青島三美電機で行う。 デジタル機器や次世代携帯電話では現在、小型・薄型化と同時に高機能化による消費電力の大容量化に向かっている。 また搭載部品の落下衝撃に対しても高いものが要求されている。こうしたニーズに対応するため、小型・低背・大電流でなおかつ耐衝撃性に優れた3ミリ角、高さ1.2ミリメートルmaxのSMDパワーインダクターを開発したもの。 溶接工法の導入により、ハンダレスを実現。自動機生産工法の導入により、安定した製品供給が可能。 主な用途は、デジタル機器(デジタルカメラ、デジタルビデオ、PDA)、次世代携帯電話向けDC/DCコンバーター用チョークコイル。 主な仕様は、インダクタンス4.7―10マイクロH。定格電流0.30A(at L=10マイクロH)。直流抵抗450mΩ(at L=10マイクロH)。外形寸法3.0×3.0×1.2ミリメートル。 |
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