電波プロダクトニュース
040127_02
置くだけでネットワーク構築しデータを送信、小型無線センサー端末を開発。 三菱電機、千歳科学技術大学堀之内研究室(堀之内英室長)と日本アレフ(堀之内保社長)は26日、置くだけで周辺の端末と自律的にネットワークを構築してデータを無線送信できる低消費電力の小型無線センサー端末を開発した、と発表した。 ホームセキュリティ市場向けに扉の開閉を検知するマグネットセンサー、窓ガラスの振動を検知する加速度センサー、高齢者介護市場向けに人体を検知する赤外線パッシブセンサーなど、各種センサーを組み込むことができる。 三菱が無線センサー端末、日本アレフがセンサー、千歳科技大が実証実験システムを担当し、北海道経済産業局の地域新生コンソーシアム研究開発事業「低消費電力無線センサネットによる次世代生活支援システムの開発」と連携して、研究開発を進めている。 04年度に北海道での実証実験を通じてアプリケーションや機器評価を行い、05年度には製品化する計画だ。実証実験ではアプリケーションごとの値頃感なども調査する。 開発した無線センサー端末は、チップアンテナ、プロセッサーを装備したメイン基板サイズが縦4×横3センチメートルで、免許不要の429Mヘルツ帯特定小電力無線を使用した通信機では国内トップクラスの小型化を達成。市販のボタン電池で1年以上動作し、無線到達距離は微弱無線の約10倍の50メートル以上を確保。最大伝送レートは2.4Kbps。16ビットプロセッサーM16C、リアルタイムOSとしてμITRONを採用して、十分なメモリー空間とインテリジェンス処理能力を実現した。 装置はアドホック・ネットワーク技術により、無線端末が自律的に他の無線端末と交信し、ネットワークを構築し、数珠つながりにデータの中継通信を行うため、初期設定が不要。また応答通信回数を減らすシステムを開発して通信頻度増加の要因となるリトライを制御する技術を開発した。 加えてプロセッサーの負荷が軽い時に動作速度を抑える動的電力制御技術や、人間の存在を検知する赤外線パッシブセンサーを約20分の1の微小電流動作で実現するなどの技術を導入して、装置全体の低消費電力化を実現した。 |
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