電波プロダクトニュース
040108_03
4重点分野の競争力強化、IT利活用を加速。 ――景気の回復とともに、IT投資も回復が期待されるが。 松田常務 市場動向は、PCなども出荷台数で2ケタの伸びを示しており、2003年度下期から明るさが見えてきている。04年度は、景気の回復やIT投資促進税制の効果により、企業のIT投資は加速されることが期待される。しかし、ハードの出荷台数は伸びているが、金額面では低価格傾向が続いている。こうした中で、いかに特徴あるサービスを提供、収益の向上を図っていくかだと思う。 ――04年のフォーカス分野をどこにおいているか。 複合ニーズに対応 松田常務 03年度は、SI、セキュアネットワーク事業の拡充に注力するなど、ITの利活用に軸足を置き、コア事業を見いだすことに全力を挙げた。04年度に向けては、ユビキタス時代の出現に対応、IT利活用をさらに加速させ、セキュアネットワーク、データマネージメン、ネットワーク&サポートサービスの競争力を高めていく。 ユビキタス社会の実現で重要なことは、一つはIT利活用の各場面での効率性、利便性、信頼性、安全性。こうした複合的なニーズに的確に対応していく。お客様がITの利便性を享受できるよう貢献していかなければならない。セキュアネットワークなど4つの重点分野の競争力をさらに高めると同時に、各分野を融合させ、お客様の複合的ニーズに柔軟に対応していくことが重要だ。具体的には広域ネットワークセキュリティ事業の強化など、IT利活用の軸足を太くしていく方針だ。 もう一つは、部分最適から全体最適を目指すIT利活用を促進する分野の拡大。ブロードバンド応用分野の拡大としての車のIT化、地上デジタル放送に対応したシステムなど、IT利活用の裾野を広げていくことを目指す。 ――事業構造改革を積極的に進めてきたが、成果は。 連携をさらに強化 松田常務 3年前に情報部門を分社するなど事業再編を行い、徹底した事業の選択と集中、コストの削減を実施してきた。この結果、売上げの伸びとともに、営業利益の黒字化の実現など成果が出てきている。これを一過性に終わらせず、さらに事業拡大を図っていきたい。このために、本部とグループ4社の連携をさらに強化、特徴を生かせる分野で、特徴あるSIサービスを推進したい。特にセキュアネットワーク、データマイニングなどのコアコンピタンスを生かしていく。 MDIS(三菱電機インフォメーションシステムズ)は、SI、ソフトウエアの設計、開発、販売のソリューション事業、MDIT(三菱電機インフォメーションテクノロジー)は情報システムのプラットフォームの開発、販売、保守、さらにリサイクル・回収事業、MIND(三菱電機ネットワーク)はネットワークの構築、運用、保守、データセンター事業、MB(三菱電機ビジネスシステム)は中堅中小企業を対象にしたPCサーバー、パッケージベースのビジネスを主体に展開している。相互の連携、組み合わせによりビジネスを推進していく。 ――業種別のソリューションの重点分野は。 生産シフトに対応 松田常務 金融分野では、ネットワーク、セキュリティを核に強力なネットワークを構築していく。製造業に向けては、当社の強い生産のノウハウなどを生かし、企業の東南アジア、中国などの生産シフトなどに、ERPを含め対応していく。また、公共・福祉分野では、自治体の電子認証、e―Japan戦略Uを意識しての市町村合併ビジネス、医療ビジネスなどに注力していく方針だ。 ――このほかの04年の重点テーマは。 松田常務 スキルアップでは、昨年、CMMIのレベル3を取得したが、今年はリードアセッサーの社内養成などにも取り組む。ソフトウエア分野での中国の活力を活用していく。また「エンタープライズアーキテクチャー(EA)」の考え方をもとに、企業の経営戦略の中に入り、一緒になって業務改革を進めていくことが重要だ。 |
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