車載向けで業界最大容量の512ギガバイトの組み込み式フラッシュメモリー

　キオクシアは、車載機器向けとして業界最大容量となる、512ギガバイトのJEDEC UFS バージョン2.1インターフェイスに準拠した組み込み式フラッシュメモリーを開発し、サンプル出荷を開始した。

　新製品は、同社の3次元フラッシュメモリー「BiCS FLASH」とコントローラチップを一体化した、制御機能付きの組み込み式フラッシュメモリー製品。既存のラインアップ（16／32／64／128／256ギガバイト）と同様に、AEC-Q100グレード2に適合し、マイナス40度からプラス105度の広い動作温度範囲を実現するなど、幅広い車載機器の信頼性要求に対応する。リフレッシュ機能、サーマルスロットリング機能、拡張診断機能など、車載機器用に開発された機能も搭載。

　現在、自動車産業はCASEやMaaSといったトレンドによって大きな変革期を迎えており、車両内の車載情報・エンターテインメント機器やADAS機器においては、膨大なデータの格納が必要となる見込みだ。新製品はこれに対応する。また、同じシリーズで、16ギガバイトから512ギガバイトまで幅広くラインアップすることで、様々な車載アプリケーションのメモリーインターフェイスを共通化でき、開発負荷を軽減できる。

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