業界最高クラスの低位相ノイズ特性を実現した1612／2016サイズ小型温度補償型水晶発振器（TCXO）

京セラの小型TCXO 「KT1612シリーズ」「KT2016シリーズ」

　京セラは、業界最高クラスの低位相ノイズ特性を実現した小型温度補償型水晶発振器（TCXO）を開発し、20年3月から量産を開始する。

　次世代高速通信規格5Gや、Wi-Fi6（IEEE802・11ax）など高速大容量の通信で求められているTCXOの低位相ノイズ、低位相ジッタの要望に応えた。

　外形寸法1.65×1.25×0.55ミリメートルの「KT1612シリーズ」と、2.0×1.6×0.8ミリメートルの「KT2016シリーズ」の2シリーズをそろえた。

　スマートフォンやネットワーク機器などに供給する。山形東根工場（山形県東根市）で生産の予定。

　開発した小型TCXOは、デバイス固有なノイズによる振幅と位相の揺らぎの位相ノイズをマイナス168dBc／ヘルツ（100キロヘルツオフセット）と業界最高クラスに低減。波形に生じる時間軸のずれと揺らぎの位相ジッタも68fs（12キロヘルツ−5メガヘルツ）と良好な低い値に抑えた。

　山形東根工場で育成した、HiQ値の高品質人工水晶を使用している。プラズマCVMの超高精度加工技術によって最適化した水晶振動子と、ノイズを抑制した発振回路を組み合わせて低位相ノイズ、低位相ジッタを実現した。

▽出力周波数範囲26-52メガヘルツ
▽周波数温度特性プラスマイナス0.5×10^-6
▽周波数経時変化プラスマイナス1.0×10^-6／年25度Max
▽電源電圧1.68-3.63V▽主力電圧（最大負荷時）0.8Vp-pMin
▽消費電流2.5mAMax／26メガヘルツ。

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