独自の自動位相調整機能を持った三相ブラシレスモーター用プリドライバーIC

三相ブラシレスモーター用 プリドライバーIC

　東芝デバイス＆ストレージは、サーバーファンやブロワーなど高速回転を必要とする機器向けに、独自の自動位相調整機能（InPAC）を搭載した三相ブラシレスモーター用プリドライバーIC「TC78B027FTG」を開発し、量産を開始した。

　サーバーの高性能化により発熱量が増え、より冷却効果が高く、高効率な冷却ファンモーターが求められている。また、ブロワーなども非常に高速なモーター回転が要求される。これらの用途では非常に高い電力が必要であるため、ドライバーICの出力段はディスクリートFET構成とすることが解決策となる。

　新製品は、FETを内蔵した従来製品「TC78B025FTG」のプリドライバータイプとして開発した。外部FETのゲート駆動電流をプログラム可能なため、様々なFETを組み合わせることができる。加えてTC78B025FTGでも好評のInPAC、回転速度制御（クローズドループ）機能を搭載している。

　InPACによって細かな位相調整をすることなく幅広い回転数で高効率を実現でき、さらに開発期間短縮にも貢献する。また、クローズドループにより内部非揮発性メモリー（NVM）で細かな速度プロファイルを設定でき、外付けMCUを使用せずに電源電圧変動時や負荷変動時の回転数変動を抑えることができる。

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