電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月28日 191028_01 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 自動車機器用

アルプスアルパインと共同開発した車載オーディオ用高音質アルミ電解コンデンサ


日本ケミコンはCEATEC 2019で
スルーホール・リフローの新実装端子構造を採用した
車載音響機器用高音質アルミ
電解コンデンサの技術をアピールした

 日本ケミコンは、アルプスアルパインと次世代の車載オーディオ用高音質アルミ電解コンデンサを共同開発した。スルーホール端子(リード線)を持ちながらリフロー実装できる新たな実装技術を取り入れたもの。同コンデンサを実装したアルプスアルパインのカーナビゲーションシステムは、第1弾としてダイハツ工業が発売した車両に搭載された。

 アルプスアルパインの協力を得て開発した同アルミ電解コンデンサは、ハイレゾリューション音源への最適化、圧倒的な音像表現力を複合的に実現したテクノロジーとして、「D.R.A.S」と銘打った。「D」は丈夫な、または永続性を意味し、30G対応構造の採用で、耐振動性に優れた部品の意味。「R」はリフロー。新たな実装スタイルの構造の採用。「A」は正確、的確という意味で、混変調ひずみを徹底的に抑制し、ハイレゾ音源に最適化したことを表現。「S」はゆとりある静電容量でのパワフルな過渡応答性を実現したサウンド。

 これまでのアルミ電解コンデンサは、リードタイプ、SMDタイプ、基板自立型、ねじ端子型が一般的だった。今回開発したコンデンサは、リード端子を持ちながら、面実装が可能な端子を併せ持ち、リフロー実装できる構造を採用したのが大きな特徴。

 これによって、コンデンサと回路基板との密着性が高まり、耐振動・衝撃に優れ、電気的特性が良好になった。大音量時に発生する急激な負荷変動時でも電荷の安定供給が従来に比べて20%以上改善した。

音揺れなど抑制

 さらに電荷の安定と等価直列インダクタンス(ESL)を低減することで、音揺れや高調波ノイズを抑制でき、特に中域から高域の大幅改善により、透明感のある音楽表現力を可能にした。

 同社では、業界を先取りしたスルーホール・リフローの実装技術を採用した高音質アルミ電解コンデンサについて、アルプスアルパインのカーナビゲーションシステムへの搭載を皮切りに、順次市場への展開を図っていく考えだ。


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