電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月18日 190918_02 TDK 半導体素子 ディスクリート 自動車機器用

車載イーサネット向け1005サイズチップバリスタ


TDKの車載向け
高ESD耐量チップバリスタ

 TDKは、車載用Ethernet向けに高ESD耐量のチップバリスタを開発した。自動車における静電気(ESD)/サージ保護デバイスとして、先に高速通信対応のチップバリスタ「AVRH10C101KT1R1NE8」を開発したのに次ぐ製品ラインアップの拡充。自動車ではADASの搭載が定着化しつつあり、引き続き自動運転に向けての開発が加速している。車載用Ethernetにおける高速通信化に動きはさらに強まり、大容量化する展望。当初月産2千万個の生産を見込み、量産を開始した。サンプル価格は15円(税別)/個。

 新製品「AVRH10C221KT1R5YA8」は、高精度な積層技術、製造プロセスと工程設計の最適化などによって、静電容量範囲は1.5±0.13pFを実現。しかもESD耐量は25kVで、国際電気標準会議で定められた静電気放電のイミュニティ規格であるIEC61000―4―2をクリアする。製品サイズは1005で同社従来品との体積比で約75%の小型化を実現した。使用温度範囲は−55―+150度。

 ADASや今後の自動運転などでは、ECU間の高速、低遅延通信が要求されるため、通信インフラとして車載用のEthernetが使われている。新製品はEthernet 1000Base―T1の高速通信に対して高精度、高ESD耐量、1005サイズで対応する。

 ICなどの素子や電子機器にESDや雷サージなどの異常電圧が印可されると、誤動作や破壊を誘発する。その異常電圧を保護する素子として、印可する電圧によって抵抗値が変化する機能を有するチップバリスタが使用されている。バリスタに高電圧が印可された時はバリスタの抵抗値が低くなるため、バリスタに電流が流れる。電流が流れると回路のラインインピーダンスで電圧降下が生じる。その結果、素子や電子機器にかかる電圧を低くすることができる。

 引き続き、同社では今回のEthernet 1000Base―T1に対応した相次ぐ新製品を皮切りに小型化、使用電圧の向上、静電容量範囲の拡大など、製品ラインアップを拡充していく考えだ。


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