電波プロダクトニュース



190906_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月6日 190906_01 サムスン電子 半導体集積回路 専用IC 移動体通信機器用

5G内蔵 サブ6GHz帯で2.55Gbpsを実現したモバイル用プロセッサ


年内に量産開始予定のExynos980

 韓国のサムスン電子は4日、同社初の次世代高速通信規格5Gモデム内蔵モバイル用プロセッサ「Exynos(エクシノス)980」を発表した。先進の8ナノメートルFinFETプロセス技術を適用したSoCで、サブ6GHz帯を使用した5Gで下り最大2.55ギガビット秒の通信速度を実現。AI性能も大幅に向上した。年内に量産を開始し、今後急成長が見込まれる5Gスマートフォン市場の需要取り込みを狙う。

 モデムは通信の送受信を処理するもので、サムスンは1年前に5G対応モデムチップを開発している。エクシノス980はそのモデムを内蔵しており、モデムとプロセッサを別個で使用した場合に比べて消費電力を削減できるほか、デバイス内の専有面積も縮小できる。

 新チップは2Gから5Gまでをサポートし、4G・LTEでギガビット級の下り速度を提供。サブ6GHz帯の5Gでは最大2.55ギガビット秒、E―UTRA―NRデュアル接続にも対応し、二つの搬送波を束ねる2CCキャリアアグリゲーションLTEと5Gを組み合わせ3.55GHzを実現している。

 さらにWi―Fi6対応で、Wi―Fiネットワークで継ぎ目のないオンラインゲームやスムーズな高解像度映像ストリーミングを可能にする。

 CPUは最新の高性能「Arm Cortex―A77」2基と高電力効率の「同A55」6基を集積したもので、GPUは「Mali―G76」を採用。また、AI(人工知能)処理を司るNPUは、性能が前世代比2.7倍に向上している。

 最大108Mピクセルのカメラに対応。先進のISPは五つのセンサーをサポートし、同時に三つを処理可能だ。ほかに4K/120fps動画のエンコード・デコード、HDR10+にも対応する。

 システムLSI部門マーケティング担当、ベン・ハー副社長は「5G内蔵エクシノス980で、より幅広いユーザーが5Gを使いやすくなる。今後もモバイル5G市場での技術革新をリードしていく」と自信を見せた。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |