IP67に準拠した防水D-Subタイプ過酷環境対応コネクタ

防水D-Subコネクター （上からソケット、プラグ、防水バックシェル）

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、過酷環境対応コネクタの品ぞろえを拡充する。同社は、ほこりや異物、湿気、一時的な浸水が想定されるなどの過酷な環境下でも利用が可能な、ＩＰ６７準拠の「防水Ｄ―Ｓｕｂコネクター」を発表した。通信塔や防犯カメラなどの屋外用途をはじめ、幅広い用途への提案を推進する。

　モレックスの防水Ｄ―Ｓｕｂコネクターソリューションは、保護等級ＩＰ６７、ＤＩＮ４００５０およびＩＥＣ５２９に準拠しており、コネクタの腐食が懸念される過酷環境において、湿気や水からの保護が可能な堅ろう性に優れたコネクタ。嵌合面に取り付けられたシリコーン製Ｏ（オー）リングによって確実な防水保護性能を発揮する上、防水インシュレータ（防水壁）によって接点間の防水性を提供する。

　同コネクタソリューションは、金めっき処理された機械加工コンタクト（接点）部品を備えるＤ―Ｓｕｂコネクタに加えて、ケーブルアセンブリ用の防水バックシェルおよび非嵌合時の異物侵入を防止する防水ダストキャップが利用できる。

　防水Ｄ―Ｓｕｂコネクタの主な特徴は、金属製防水フレームを採用することで優れた機械的強度、シールドおよび防錆（せい）性能を発揮する。コンタクト部品に機械加工した銅合金を用いているため、低抵抗で高い堅ろう性を提供。ＲｏＨＳ指令に準拠し、ＥＵの規制に適合。

　用途は、通信塔や防犯カメラなどの各種屋外用途、ＧＰＳナビゲーションなどの自動車用途のほか、水にさらされる産業用機器、セキュリティ機器、医療機器など幅広い用途に適している。

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