190806_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
8月6日 |
190806_01 |
アルプスアルパイン |
半導体素子 |
イメージセンサー |
デジタル情報家電用 |
気圧と水圧を一つのセンサーで計測可能なデジタル防水気圧センサー「HSPPAD143A」
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アルプスアルパインの デジタル防水気圧センサー |
アルプスアルパインは、小型高性能センサーの品ぞろえ拡充を進めている。同社は5日、ウエアラブル機器やIoT機器向けに、気圧と水圧を一つのセンサーで計測可能なデジタル防水気圧センサー「HSPPAD143A」を開発、量産を開始したと発表した。専用ASICにより、低消費電流を実現している。
昨今、スマートウオッチを中心にウエアラブルデバイスの多機能化や高機能化が進み、ナビゲーションや健康管理、各種スポーツデータの記録など、様々なソフトウエアやアプリケーションが登場している。これに伴って同デバイスは、通勤・通学などの日常生活に限らず、登山やダイビングなどのアクティビティでの利用シーンも拡大し、高度や水深など外部環境の情報把握へのニーズが高まっている。
同社が今回開発したHSPPAD143Aは、圧力の計測範囲を従来品の300―1100hPaから300―2100hPaに拡大するとともに、防水構造とした。これにより、標高9千mの低圧環境から水深10mの高圧環境まで、空気・水の媒体を問わず一つのセンサーで計測可能となった。
同製品には、同社がこれまで社内で蓄積してきたIC設計のノウハウを生かした、フルカスタムの専用ASICを搭載。これにより1.8μA(ロー・パワー・モード時)の低消費電流を実現し、セットの長時間稼働に貢献する。
このほか、FIFOメモリーの搭載や、既成のOリングとの組み合わせによるセット設計の簡略化など、顧客が扱いやすい設計を施すことで、ウエアラブル製品のほか、ガスメーターのガス圧計測など用途を限定せず、様々な目的で使用できる。
17ビットデジタルデータ出力(2Pa/LSB)の高分解能。表面実装タイプ。計測精度±2hPaにより、「地上での高低差は±17m程度(温度環境20度)、水深は±2cm程度の測定精度を実現できる」(同社)。
主な用途は、ウエアラブルデバイス、ライフラインの流量計などのIoT製品。
サンプル価格は550円(税別)。生産計画は、長岡工場(新潟県長岡市)で7月から量産を開始、今月には月産10万個の生産を計画する。
主な仕様は、外形サイズは3.1×3.1×高さ2.6mm。消費電流は1.8μA(ロー・パワー・モード時)。ノイズは2.6Pa(0.22m)(ハイ・レゾルーション・モード時)。圧力範囲は300―2100hPa。分解能2Pa/LSB。計測精度は±2hPa。
同社はこれまで、気圧センサー、防水気圧センサー、水圧センサーはそれぞれ量産実績があるが、気圧と水圧を一つのセンサーで計測できるデジタル防水気圧センサーの量産化は今回が初めて。
IDCジャパンが発行する「World Quarterly Wearable Device Tracker」によると、ウエアラブルデバイス市場は19年から22年にかけて、年間平均10%以上の成長率が見込まれ、22年の出荷台数は約2億台への増加が予測されている。
FIFO ファースト・イン・ファースト・アウト。センサーが測定したデータをデバイス内部で一時的に記憶し、記憶した順に読み出す機能。
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