極性キー機能と色展開で誤嵌合を防止する電線対基板用コネクタ

日本モレックスの 「CP-6.5電線対基板用コネクターシステム」

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、極性キー機能と色展開によって誤嵌合を防止する「ＣＰ―６.５電線対基板用コネクターシステム」に４極と６極製品を追加し、製品ラインアップを拡充した。

　民生用および産業用の製品開発では、正しい嵌合の組み合わせを迅速かつ簡単に識別可能な相互接続システムが求められている。

　モレックスのＣＰ―６.５は、６.５０ミリピッチの電線対基板用コネクタで、色分けされたハウジングによって嵌合の組み合わせが区別され、同じ色同士でないと嵌合できない仕組みが採られている。

　各ヘッダーやレセプタクルハウジング内には独自の極性キー機能が備わおり、逆向きで挿入した場合はレセプタクルがヘッダーに入らない仕組み。ユーザーは同じ基板に対して同じ回路サイズの複数コネクタを使用しても間違えて嵌合することがなくなる。

　色分けされているため適切な嵌合コネクタを識別しやすく、組み立てを高速化でき、誤嵌合を防いで品質安全性の向上とコスト低減にも寄与する。これまでの２極製品に加えて、新たに４極および６極製品が追加された。色展開は４極製品が青・黒の２色、６極製品は青・赤の２色が利用できる。

　ＣＰ―６.５電線対基板用コネクターシステムの主な特徴は、ハウジングの色分けとハウジングリブ上の極性キーにより、組み立てや修理の際に正しい組み合わせを迅速に識別可能。ハウジングに備えられたポジティブロック機能はクリック音で嵌合を確認できる。基板用ヘッダーのドレインホールをなくし、ポッティングに対応。基板用ヘッダーは２６０度のウエーブはんだ工程に対応し、高温での実装環境に適合している。

　用途は、洗濯機、温水器、空調やエアコン等の家電用途に加え、産業制御、ＨＶＡＣ、コピー機、自動販売機や、各種セキュリティシステムなどの産業およびＦＡ機器に適している。

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