1005サイズ3端子積層セラミックコンデンサ

１００５サイズ３端子積層 セラミックコンデンサ

　太陽誘電は、１００５サイズ３端子積層セラミックコンデンサ（ＭＬＣＣ）「Ａ３Ｋ１０５ＢＢＪ１０６ＭＲ」を開発した。玉村工場（群馬県玉村町）で、月産５００万個体制で量産を開始。サンプル価格は１０円／個。

　スマホやウエアラブル端末などに搭載されるＩＣの周囲には、デカップリング用途にＭＬＣＣが使用される。機器の高機能化に伴って、搭載されているＩＣは高速化が進んでおり、安定動作にはより低ＥＳＬのデカップリングコンデンサをＩＣの周囲に配置することが必要。

　また、多機能化やバッテリの大型化の一方、薄型の機器を実現するため、搭載される部品には一段と薄型化が求められる。

　ＭＬＣＣはＥＳＬの影響により、高周波領域になるとインピーダンスが上がり、性能が低下するという性質がある。

　３端子ＭＬＣＣは、一般的な２端子ＭＬＣＣと比べＥＳＬが低く、高周波帯域のインピーダンスが少ない特徴を持っている。

　今回、材料技術やシート薄層化技術などを高度化し、同社従来品より約２３％薄型化。１００５サイズ３端子ＭＬＣＣで１０μＦという大容量と薄さ０.５ｍｍを両立した。

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