高性能で電源設計が簡素化可能な100V、1A同期整流降圧コンバーター

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、基板面積の縮小と性能を向上、電源設計の簡素化を可能にする堅ろうな１００Ｖ、１Ａ同期整流降圧コンバータ「ＬＮ５１６４」を発表した。

　新製品は、軽負荷効率、容易な設計、総合的な電源ソリューション・コストの業界最高の組み合わせを持つ入力電圧範囲（ＶＩＮ）の広い同期整流降圧ＤＣ／ＤＣコンバータ。

　新製品は、厳しい環境でバッテリ駆動する産業用、車載用電源の基板面積を縮小できる。

　使いやすく、静止電流（ＩＱ）が非常に低い同期整流降圧レギュレータで、コンスタント・オンタイム（ＣＯＴ）制御アーキテクチャを備え、ハイサイドおよびローサイドのパワーＭＯＳＦＥＴを内蔵。６Ｖから１００Ｖまでの広い入力電圧範囲で動作し、最大１ＡのＤＣ負荷電流を供給する。ＣＯＴアーキテクチャには外部補償の必要がなく、内部のＶＣＣバイアス電源とブートストラップ・ダイオードにより、余分なコンデンサも不要。

　また、車載グレードの「ＬＭ５１６４―Ｑ１」も供給中。

　熱効率に優れた「ＳＯＩＣ　ＰｏｗｅｒＰＡＤパッケージ」はサイズが５×６ｍｍで、競合製品に比べ３０％小型。ＬＭ５１６４を使用すると、１０５平方ｍｍの面積で完全な電源設計を構築できる。

　スタンバイ静止電流が１０μＡと非常に低く、１ｍＡ負荷での２４Ｖから５Ｖへの変換において軽負荷効率が１０％向上した。

　両製品は現在供給中。スモールリール形態で１千個受注時の単価は、それぞれ１.５３ドルと２.０４ドル。

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