電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月29日 190129_02 ラピスセミコンダクタ 半導体集積回路 その他IC 一般産業用

SigFox等の3種類の無線通信規格に対応したLSI


ラピスセミコンダクタの
3無線通信方式に対応した
無線通信LSI「ML7404」

 ロームグループのラピスセミコンダクタは、Sigfox、IEEE802.15.4kの2種類の低電力広域無線通信(LPWA)と近距離無線通信IEEE802.15.4gに対応した3種類無線通信規格対応の無線通信LSI「ML7404」搭載モジュールの設計データ、および搭載のファームウエアのソースコード、複数の無線方式を実現するアプリケーションのソースコードを、1月から同社ホームページで、日本語で無償提供する。

 Sigfox無線通信LSIベンダーとして初めてSigfox Verified(RC3c日本向け)認証を取得(18年9月)、工事設計認証も取得(同年11月)し、ユーザーでの認証手続きを不要にして、すぐにLPWA無線通信電波を飛ばせるML7404と、通信プロトコル制御MCUを搭載したリファレンス・デザインモジュールで、Sigfox無線通信システムの設計期間を大幅に短縮できる。契約回線数100万回線を超えたSigfox無線通信の普及促進に貢献していく。

 ML7404を用い、Sigfoxのサービスエリアの拡張を実現する業界初のLPWAブリッジ通信用ソフトウエアを開発。Sigfoxのサービスエリア外や不感帯でもIEEE802.15.4kを活用してML7404搭載Sigfox端末間、ML7404搭載中継器経由のブリッジ通信を可能にした。また、Sigfoxの1千倍のデータ転送速度のIEEE802.15.4gを用い、遠隔からファームウエアを書き換えることができるFOTA用ソフトウエアも3月までに提供する。

 ML7404は、業界初のLPWAデュアルモード対応の無線通信LSIとして開発し、17年10月から実証実験用などに供給していた。

 今回の一連のソースコード無償提供を機に本格量産する。前工程はラピスセミコンダクタ宮城の0.15μmCMOSプロセスラインで、後工程はロームのタイ工場で行う。

 SigfoxはIoTネットワークで用いられるLPWAの方式の一つ。見通し伝送距離10km、データレート上り100bps/下り600bps。基地局の設置が不要で、他方式に比べ端末コストが安いため導入しやすく、既に60の国地域で採用されている。

 日本では京セラコミュニケーションシステム(KCCS)がサービスオペレータとして、Sigfoxサービスを提供している。主要都市でのサービスエリア拡大が進んでいるが、農地や山岳地帯などがサービスエリア外のことも多く、エリア外での通信補完方法が求められていた。


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