メタンケーブルで伝送距離10m以上の高伝送ケーブル

スリーエムジャパンの高伝送ケーブル

　スリーエムジャパン（東京都品川区）は、マシンビジョンにおけるカメラと画像処理装置の接続用に、メタルケーブルで１０ｍ以上の伝送距離を実現する高伝送ケーブルを５日から販売開始する。

　同製品は「３Ｍ　産業カメラ用ケーブルアッセンブリ　ＵＳＢ３　Ｖｉｓｉｏｎ規格適合」の新製品として、「高伝送タイプ１Ｕ３０Ｅシリーズ」を発売するもの。

　各種製造装置や検査機器で利用されている産業用カメラの規格であるＵＳＢ３　Ｖｉｓｉｏｎは、高い信頼性、高速な転送速度などから、産業用カメラインターフェイスの主流となりつつある。ここで用いられるメタルケーブルの伝送距離は、一般的に３ｍから５ｍ程度と考えられており、これを超える利用ではリピータや光変換技術の利用が必要となるため、追加コストが発生していた。

　新製品の高伝送タイプ　１Ｕ３０Ｅシリーズは、リピータや光変換技術を使用せず、メタルケーブルで１０ｍ以上の伝送距離を実現した高伝送ケーブル。機器の組み合わせで、最大１４ｍまでの伝送が可能。産業用カメラと画像処理装置との距離が長い場合においても、接続コストを抑制できる上、メタルケーブルのみでの接続が可能となり、追加機器などが不要。

　同シリーズの長さは７ｍから１４ｍまで（１ｍ刻み）で、いずれもオープン価格。

　３Ｍは、今回の高伝送タイプのほかに、７ｍ以上の伝送が可能な標準タイプ、２千万回以上のしゅう動耐性を備える可動タイプ、カメラ後部の低背化を実現するアングルタイプなど、幅広い製品ラインアップで配線設計をサポートしている。 　販売は主に電子部品商社で取り扱う。

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