産業用ネットワーク機器向け新開発キット、IO-Linkマスターの実装が容易に

スモールファクトリ向け 「ＲＺ／Ｎ１Ｓ ＩＯ−Ｌｉｎｋマスタソリューション」

　ルネサスエレクトロニクスは、産業用ネットワーク機器向けにＩＯ―Ｌｉｎｋマスターの実装を容易にする、新たな開発キット「ＲＺ／Ｎ１Ｓ　ＩＯ−Ｌｉｎｋマスタソリューション」を発表した。

　このソリューションには、ＲＺ／Ｎ１Ｓを搭載したＩＯ−Ｌｉｎｋマスター評価ボードに加え、ドイツのＴＭＧテクノロジー＆エンジニアリング（ＴＭＧ　ＴＥ）が開発したプロトコルスタック（評価版）が含まれる。

　評価ボードには八つのＩＯ−Ｌｉｎｋコネクタが搭載されているため、ユーザーはＩＯ−Ｌｉｎｋスレーブデバイスを接続して、すぐに評価を開始できる。オールインワンの開発キットが、プロトタイプから量産までの開発期間を大幅に短縮する。

　同ソリューションの中核となるルネサスの産業用マイクロプロセッサ「ＲＺ／Ｎ１Ｓ」は、二つの独立したＣＰＵ、Ｒ−ＩＮエンジンと大容量の内蔵ＳＲＡＭを搭載。一つのＣＰＵが８ポートのＩＯ−Ｌｉｎｋマスターを制御し、もう一方のＣＰＵとＲ−ＩＮエンジンが産業用イーサネット通信を制御する。

　これにより、外付けのマイクロコントローラやＤＤＲなどのメモリーを使用せずにＩＯ−ＬｉｎｋマスターとＰＬＣ（プログラマブル・ロジック・コントローラ）などの上位レイヤーとの産業用イーサネット通信を実現する。１２×１２�_�bの小型ＬＦＢＧＡパッケージ品のため、コンパクトに製品設計できる。

　なお、ＲＺ／Ｎ１Ｓ　ＩＯ−Ｌｉｎｋマスター開発キットは、現在レンタルで利用可能。

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