色と極性キー機能で誤嵌合を防止する電線対電線用コネクタ

日本モレックスの 「CP−3.3電線対電線用コネクターシステム」

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、家電製品や産業用途向けに、豊富な色ぞろえと極性キー機能によって誤嵌合を防止する「ＣＰ―３.３電線対電線用コネクターシステム」を発表した。

　同製品は、極性キーおよび豊富な色展開により、民生機器、白モノ家電、産業、医療用途における半嵌合および誤嵌合を防止する。適切な嵌合コネクタを識別しやすく組み立てを高速化できるほか、組み立て時の誤嵌合を防ぐことで品質関連のコスト低減にも寄与する。

　民生製品や産業用製品の開発者は、嵌合ペアを迅速かつ簡単に識別できる確実な相互接続システムを必要としている。同社のＣＰ―３.３電線対電線用コネクターシステムは、色分けされたハウジングによって嵌合の組み合わせを識別でき、同じ色でないと嵌合ができない。さらに、独自の極性キー機能によって、誤嵌合時にはレセプタクルがヘッダーに嵌合できない仕組みになっている。

　こうした機能により、ユーザーは同じ基板に対して、同じ回路サイズの複数コネクタを使用しても間違えて嵌合することはなくなる。色分けされているため適切な嵌合コネクタの識別が容易で、組み立てを高速化でき、加えて、組み立て時の誤嵌合を防ぐことで品質関連のコスト低減にも貢献する。

　１列および２列構成の製品がラインアップされており、ハウジング色はナチュラル（クリーム）、黒、赤、黄、青、桃、緑、だいだい、紫の最大９色（製品タイプにより異なる）から選択できる。

　主な特徴は、慣性ロック機能を備えたレセプタクルハウジングによって、半嵌合を防止し、低挿入力で完全なロックを実現するとともに、明確に聞こえるクリック音で嵌合を確認できる。各端子を確実かつ完全に挿入するＴＰＡリテーナを提供。

　端子はケーブルサイズＡＷＧ＃１８―＃２２向けと、ＡＷＧ＃２２―＃２８向けの２種類を用意している。

　同コネクターシステムは空調装置、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機などの家電用途、フィットネス、ホームエンターテインメント、ホームセキュリティなどの民生品に加えて、オートクレーブなどの医療機器用途に適している。

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