オールプラスチックで軽量化されたEMI対応産機インターフェイス用角形コネクタ

航空電子のオールプラスチック産業用 インターフェイスコネクタ [引用:日本航空電子工業株式会社]

　日本航空電子工業は、ロボット、自動機、工作機械などの産業機器のインターフェイス用に、角型オールプラスチックコネクタ「ＫＮ０２シリーズ」を開発、販売を開始した。産業機器向けインターフェイスコネクタへの小型軽量化や複合化ニーズに対応する。

　最近の生産現場では自動化の進展により、ロボット、自動機の普及が加速している。同時に、協働ロボットの普及に伴い装置の小型化・軽量化・ローコスト化ニーズが高まり、コネクタの小型軽量化に加え、従来、複数個使用されていたインターフェイスコネクタを複合化してケーブル本数を削減する動きも出てきている。同社ではこうした要求に対応し、オールプラスチックかつＥＭＩ対策にも対応した複合タイプの角型コネクタを開発した。

　新製品は、外殻材料のプラスチック化で軽量化を図るとともに、外殻のプラスチック表面に金属めっきを施してシールド性能を強化。外殻には一体成形でロックばねを配したワンタッチロック嵌合方式を採用しており、嵌合離脱の操作性に優れ、振動や衝撃を受ける環境下でも嵌合が安全に維持される。

　インシュレータは組み替え可能で、２パターンの芯数バリエーションを設けており、要求に応じてさらにバリエーションを増やすことが可能なブロック構造。信号用インシュレータはシールド部材で遮蔽（しゃへい）され、信号線と電源線を同一コネクタに収納する複合コネクタとしても利用可能。プラグはストレートとアングルタイプを用意。装置やケーブルの設置状況によってプラグ形状を選択できる。

　多様化するロボット、自動機、工作機械などの生産設備に加え、多極配線、耐振動、軽量・ローコストが求められる一般機器にも広く使用できる。

　特徴は、外殻のオールプラスチック化による軽量・ローコスト化。外殻の樹脂へのめっきと内部シールド部材によるＥＭＩ対策。プッシュイン方式によるワンタッチロック構造で簡単で確実な嵌合操作。インシュレータブロックの組み替えによる最適な極数の選択、ピンとソケットの入れ替えによる逆芯対応している。シールド部材で遮蔽しノイズ対策を施したインシュレータのラインアップにより電源と信号の複合化に対応している。アングルプラグはエンドベルの装着位置の変更により、ケーブル引き出し方向を８方向に設定可能。クランプサドルねじ締め方式によるケーブル固定によりケーブル保持力を確保。

　用途は、ロボット、自動機、工作機械などのＦＡ機器や、多極配線される産業機器、通信機器、医療機器、一般機械、耐振動や軽量化を要する産業機器、通信機器、鉄道車両および地上設備など。

　ケーブル保持力は１００Ｎ以上。使用温度範囲−１０―＋８５度。規格認証はＴＵＶ（ＥＮ６０５２１）、ｃＵＬ（ＵＬ１９７７）。

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