簡単なコマンドで通信が可能な超小型BLEモジュール

太陽誘電のソフトウエア内臓 無線LANモジュール [引用:太陽誘電株式会社]

　太陽誘電は、ＩｏＴ関連無線モジュールの製品ラインアップを充実している。先に東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレスジャパン２０１８」では、最新技術を一堂に公開した。

　機器に無線通信を搭載するためには、制御ソフトウエアの開発が必要不可欠。機器開発期間の短縮が可能な、外部から簡単なコマンドを入力するだけで無線通信を実現する独自のソフトウエアを搭載した無線ＬＡＮモジュールやブルートゥース・ロー・エナジーモジュールを展示した。

　ソフトウエア内蔵無線ＬＡＮモジュールは、産業機器市場（ロボット制御などのＭ２Ｍ、バーコード読み取りハンディターミナルなど）や環境・エネルギー市場（照明制御などのＨＥＭＳ、スマートメーターなど）のＩｏＴに関連したネットワーク向けの無線モジュール。独自のソフトウエアを搭載し、外部から簡単なコマンドを入力するだけで無線通信を実現することが可能な「ＷＹＳＡＣＶＬＸＹ−ＸＸ」とＳＤＫを利用して、ユーザーがモジュールに搭載するアプリケーションを自由に開発。ユーザーアプリケーションと無線を制御するソフトウエアをモジュール内に集約した「ＷＹＳＡＣＶＬＸＹ−ＸＺ」の２タイプを用意する。

　ブルートゥースモジュールについては、小型化、ソフトウエア搭載、アンテナ搭載など、要求が多様化。同社は、従来小型品と比べて面積を約４８％削減したアンテナ付きモジュールおよびブルートゥース５.０対応モジュールを商品化し、展示した。

　さらに同社では長年培ってきた無線モジュールの設計・開発力を駆使した、多彩な無線規格・ネットワーク方式に対応した無線技術とクラウドとの融合によるＩｏＴシステムソリューションを提供する。用途に応じて多彩な無線モジュールをコアにセンシングデバイスなどとの融合によるＩｏＴシステムを提案する。

　また、伝送距離が長く、低消費電力なＳｕｂ―ＧＨｚ通信を採用したＲＳ４８５接続用ワイヤレスユニットを紹介した。

　ＲＳ４８５接続用ワイヤレスユニットは、既存のＲＳ４８５機器の有線通信を無線通信に置き換えることができる。国内最小クラスの小型サイズのため、取り付けの自由度が高い。また、機器間での無線ネットワークを自動構築できることから事前設定が簡単。

　オプションとして、専用ツールで接続性の確認が可能。