5kw容量を高さ１Uサイズで実現した直流安定化電源「GENESYS+」

TDKの直流安定化電源「GENESYS+」 [引用:TDK株式会社]

　ＴＤＫは、ＴＤＫ―Ｌａｍｂｄａブランドの直流安定化電源「ＧＥＮＥＳＹＳプラス」を開発したと発表した。５ｋＷ容量を高さ１Ｕサイズで実現。自動車関連設備の検査をはじめ、バッテリの充電・検査、半導体・液晶関連設備での抵抗過熱制御・磁場発生用途、各種電源・電解剥離などに適する。５ｋＷモデル・５機種の受注を開始した。

　新製品は、直流安定化電源に求められる低リップル出力の高速応答、精度の向上により多様な評価試験に対応。サイズは効率９０％以上と高効率で、回路技術、機構設計の最適化などによって、業界最小クラスの１９インチラック１Ｕサイズ（４２３×４３.６×４４１.５ミリメートルサイズ）、重量７.５キログラム。

　並列接続時の性能にも優れており、専用ケーブルを接続することで、自動的にマスター／スレーブ電源に設定される。加えて、負荷変動時の応答特性を向上した。

　具体的な用途である自動車関連や半導体などの生産・検査設備において、各種フィールドバス、ネットワーク化が進展。様々な通信形態に対応するため、ＥｔｈｅｒＣＡＴやＭｏｄｂｕｓなどのオプションモデルを随時追加していく予定。また、計測分野で求められるＮＩ―ＶＩＳＡに適合し、ＳＣＰＩコマンドでの設定が可能。

　さらに様々な電子機器から発生するノイズによる誤動作を防止するために、絶縁型アナログ制御を標準装備している。

　入力電圧（三相）は２００Ｖ、４００Ｖ、４８０Ｖの３種の対応。出力電圧は１０―６００Ｖまで１０機種ラインアップ。絶縁型アナログ制御／通信インターフェイスはＬＡＮ、ＵＳＢ、ＲＳ２３２Ｃ、ＲＳ４８５。安全規格はＵＬ／ＩＥＣ／ＥＮ／ＣＳＡ６０９５０―１／ＣＥ対応。

　並列接続は４台まで可能、直列接続は２台まで。ＧＥＮＥＳＹＳプラスをパソコン上で制御・監視できる専用ソフトウエアを無償提供する。

　今秋以降には、５ｋＷモデルを並列接続し、１０ｋＷ、１５ｋＷを１ユニットとした電力拡張モデルを販売する予定。