400-450V定格で容量33μｰ150μF、リード型アルミ電解コンデンサ「KWBシリーズ」

日本ケミコンのリード型 アルミ電解コンデンサ 「KWBシリーズ」 [引用:日本ケミコン株式会社]

　日本ケミコンはデジタル家電や汎用電源の入力１次側平滑用にリード型アルミ電解コンデンサ「ＫＷＢシリーズ」を開発した。６月からサンプル、１０月から量産する。当初、ケミコン岩手、ケミコン無錫で月産５０万個を予定。

　デジタル家電の電源やアダプタに使用されるコンデンサには、機器のコンパクト化のために大容量化による使用数量の削減や小型化による省スペース化が望まれている。

　同社では既に「ＫＷＡシリーズ」を製品化して好評を得ているが、電源の小型化が一段と進展するなかで、より小型化された製品のニーズが高く、小型化に向けた開発を継続してきた。

　新製品は、入力１次側に最適な定格電圧４００―４５０Ｖをカバーし、自社開発した高倍率アルミ電極箔を採用することで、従来品のＫＷＡシリーズに比べて静電容量を２０％向上することに成功した。

　同一静電容量で比較した場合、ＫＷＡシリーズから高さを最大で５ミリメートル低減することが可能になり、体積比で１７％の小型化を実現している。

　静電容量は４００―４５０Ｖ定格で３３μ―１５０μＦをカバー。耐久性は１０５度５千時間。サイズはφ１０×３０―４５ミリメートル、φ１２.５×３０―４５ミリメートル、φ１４.５×３１.５―４５ミリメートル、φ１６×３１.５―３５ミリメートル、φ１８×３１.５ミリメートル。