電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月28日 180328_01 TDK 受動部品 インダクタ・トランス 自動車機器用

実装面積を72%削減した2012サイズ車載用積層フェライトパワーインダクタ


TDKの積層フェライトパワーインダクタ
[引用:TDK株式会社]

 TDKは2012(2×1.25ミリメートル)サイズの車載用積層フェライトパワーインダクタ「MLD2012シリーズ」を開発した。ADAS用カメラモジュールの電源回路に適する。当初、月産1千万個を予定。サンプル価格は40円/個。

 自動車は、自動運転の本格的な普及を踏まえ、ADASをはじめとする安全系の機能強化が進展している。ADASではミリ波レーダーとともにカメラの搭載点数が増加し、これに伴いカメラモジュールの電源回路も増えている。しかもモジュールは小型、薄型化の傾向を強めている。

 新製品は、ADAS用カメラモジュールをはじめ、カーマルチメディア、各種ECU、各種モジュールなどのDC―DCコンバータにチョークコイルとして使用されるもの。

 同社では、これまで車載向けのフェライト系積層パワーインダクタとして、既に2016サイズを量産。今回はこれをさらに小型化し、しかも厚みを0.5ミリメートルに低背化した。低損失で高性能なフェライト材質を使うことで、一般的な3ミリ角サイズの巻線型パワーインダクタに比べて、最大で72%の実装面積削減を実現。

 しかも完全モノリシック構造で、低漏れ磁束を実現しており、部品の狭臨実装の際にセットへの磁気的な影響を与えることがない。

 使用温度範囲は−40―+125度と広範囲で、AEC―Q200に準拠しており、車載向けの厳しい温度環境での使用で、高い信頼性を得ている。

 インダクタンスは0.47μH。直流抵抗は0.12Ω。定格電流は温度上昇に基づく場合(自己発熱による温度上昇40度)で1200mA。

 「MLDシリーズ」は2012サイズと2016サイズの2サイズとなったが、引き続き、独自の材料技術、構造設計によって、さらに小型化、大電流対応のラインアップを拡充していく。


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