180214_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月14日 |
180214_01 |
TDK |
受動部品 |
フィルタ |
自動車機器用 |
1608サイズで静電容量1μFの車載対応3端子貫通型フィルタ
|
[引用:TDK株式会社] |
TDKは1608サイズで業界最大の静電容量1μFを実現した車載対応3端子貫通型フィルタを開発した。ADASの搭載車が普及するなど、自動車に搭載される電装機器の高機能化に伴い、高性能化するためのノイズ対策技術への要求が一段と高まっていることに対応。当初、月産50万個を予定し、生産、販売を開始した。サンプル価格は50円/個。
新製品は、車載用途に求められる信頼性要求要件のAEC―Q200を満足。1.6×0.8ミリメートルサイズで1μFを達成したもの。1005サイズで0.22μFのMLCCを5個並列に接続した場合のインピーダンス特性と比べ、10MHz以上の高周波領域では低ESL(等価直列インダクタンス)である新製品のより低インピーダンスが実現できる。
これによって、ノイズ対策のためのMLCCの搭載点数を削減でき、しかも小型であるために省スペース化を推進し、効果的なノイズ対策を同時に実現できることになる。
定格電圧は6.3V。定格電流は2A。
各種車載用ECUの電源ラインのデカップリング用途をはじめ、高調波、放射ノイズ対策に適する。
同社では、新製品の特徴からMLCCとの比較、効果、使用方法など、基板設計の変更などを含めて、ソリューションを提案していく。
車載向けのノイズ対策部品に対する取り組みを強化しているのは、搭載点数が増える電装機器の高性能化をサポートするために需要が伸びていることから。安全性で注目されているADASではミリ波レーダーユニットやカメラモジュールをはじめ、関連ECUの高精度化が強く求められ、ノイズ対策の重要性が増している。
特に回路基板に実装されるCPUをはじめとする半導体デバイスの高機能化に伴い、そのノイズ対策として、より多くのデカップリング用MLCCが搭載される傾向にある。また、回路基板の小型化の要求も強まり、より効果的なノイズ対策の電子部品が求められ、部品点数を少なくすることができる低ESLを特徴とする3端子貫通型フィルタへの置き換えが期待されている。
今後、自動運転の実用化に向けて、ノイズ対策の地位がさらに高まることを踏まえ、引き続き3端子貫通型フィルタの小型、大容量化など、新製品開発を展開していく。
|