新たなレンズ、撮像素子の高感度化により夜間の認識性能が向上した普及型画像センサー

新型画像センサー [引用:株式会社デンソー]

　【名古屋】デンソーは夜間歩行者や自転車などを認識し、車両の安全性能の向上に貢献する製品として、普及型の新型画像センサーを開発した。同センサーは１月発売のトヨタ「新型アルファード」と「新型ヴェルファイア」に搭載されている。

　新型画像センサーは新たなレンズの開発、撮像素子の高感度化により、夜間の認識性能を向上した。昨年７月に発表したミリ波レーダーとの組み合わせで、昼間だけでなく夜間の歩行者の認識を可能とした。

　これにより、街灯のある夜間の住宅地でも歩行者を認識し、緊急時の自動ブレーキの実現に貢献している。

　また、パターン認識の高精度化により画像認識性能を向上させることで、新型画像センサーは自転車の認識、三角形・四角形・八角形など日欧米の道路標識の認識に対応した。

　白線アルゴリズムの改良および道路端認識アルゴリズムの追加により、車線維持支援・車線逸脱抑制機能の適用範囲を拡大した。

　従来品に比べ体積を約４割小型化し、搭載性を向上させることで、安全製品の普及に貢献している。