171009_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月9日 |
171009_02 |
日本ケミコン |
受動部品 |
コンデンサ |
一般産業用 |
高性能材料ロバスト設計で高信頼性を実現した大型アルミ電解コンデンサ「RHBシリーズ」「LXSシリーズ」「KMSシリーズ」
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日本ケミコンのRHBシリーズ750V [引用:日本ケミコン株式会社] |
日本ケミコンは大型アルミ電解コンデンサにおける高耐電圧化を推進している。瞬間的エネルギーを必要とする用途をはじめ、高圧インバータ向け、DCリンクコンデンサとしてのニーズに対応。ネジ端子型では、定格電圧が最高700Vだったものを750V定格まで高耐電圧化を達成。さらに600Vまで定格電圧を高めた。
ネジ端子型、基板自立型のいずれも基本的には、新規設計したアルミ電極箔や、独自の高耐電圧化技術を用いて絶縁破壊電圧を高めた電解液、特殊加工した高密度セパレータを組み合わせた。
また、これらの高性能材料の組み合わせに加え、ロバスト設計を施すことにより、高電圧、高エネルギーでも高い信頼性を有したコンデンサを実現したもの。
同社におけるネジ端子型の高耐電圧製品は「RHBシリーズ」で575―700Vだった。同シリーズに新製品の750V定格品を追加した。
製品サイズはφ63.5×120―φ89×160ミリメートル。静電容量は1千―3千μFの高容量をカバー。さらに800Vのサージ電圧にも対応が可能になった。定格リプル電流は4.3―9.3Arms。
X線電源やプレス機などのバンクで瞬間的にエネルギーを必要とする用途では、高耐電圧を特徴とするフィルムコンデンサが使用される。アルミ電解コンデンサの場合は、フィルムコンデンサに比べて体積当たりの容量が高いため、今回750V定格化したことで、バンクの小型化や軽量化、低コスト化のメリットが見込める。
さらに、新製品はインバータの平滑用コンデンサとしての利用も想定。アプリケーションの一つとして、太陽光発電システム(システム電圧1500V)や風力発電システムにおけるDCリンクコンデンサとしての提案も検討。
このほか、システムとして耐電圧を確保するために、コンデンサを2直列にして設計されている機器に対し新製品単体に置き換えることも提案していく。直列数削減によるメリットは、バランス回路やバスバーの本数を削減できるほか、コンデンサバンクとしての信頼性を高めることが可能になるという。
基板自立型については、「LXSシリーズ」と「KMSシリーズ」に定格電圧600Vの製品を追加ラインアップした。
医療機器用電源や溶接機など、瞬間的にエネルギーを必要とする用途をターゲットに開発。
また、太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギー分野もDCリンクコンデンサとしてターゲット。
さらに600Vインバータ向けでの採用を目指しており、現行400Vを3直列にした回路設計から600V品2直列での対応が可能になり、員数やバランス回路の削減など、省スペース化が期待できる。
製品ラインアップを追加したことにより、LXSシリーズはφ30×40―φ35×60ミリメートルサイズで120―330μFをカバー。耐久性は105度5千時間保証。KMSシリーズはφ30×30―φ35×60ミリメートルサイズで、100―330μFをカバー。耐久性は105度3千時間保証。
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