電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月29日 170929_02 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 自動車機器用

85度85%RH1千時間保証、AEC‐Q200に準拠したポリマーコンデンサ「PXNシリーズ」


日本ケミコンの「PXNシリーズ」
[引用:日本ケミコン株式会社]

 日本ケミコンは自動車分野で導電性高分子アルミ電解コンデンサ(ポリマーコンデンサ)事業を本格化する。車載用受動部品の認定用信頼性試験規格であるAEC―Q200に準拠した新製品「PXNシリーズ」を開発。10月からケミコン宮城において、月産100万個規模の量産を開始する。

 ポリマーコンデンサは、コンピュータ関連、ゲーム機などのデジタル機器の分野で、アルミ電解コンデンサに代わる電源2次側平滑用コンデンサとして需要を伸ばしてきた。

 車載向けとしては、これまで自動車が要求する環境信頼性などの点から採用が限定的だった。

 今回同社が開発した新製品は、車載向け従来品「PXDシリーズ」が、60度95%RH1千時間保証だったのに対し、85度85%RH1千時間保証に改善し、AEC―Q200に準拠した。

 開発に当たっては、高容量アルミ電極箔を採用し、素子構造の最適化を行っており、従来製品に比べて静電容量を最大3.2倍に向上している。

 耐久性は105度5千時間。サイズはφ5×5.8―φ10×7.7ミリメートルで4サイズ。静電容量は56μ―1200μF。定格電圧は2.5―16V。

 自動車は、ADASをはじめとする機能強化により制御の電子化が急速に進展している。そのため、ECUの搭載点数が増え、使用されるコンデンサの数量も増加している。

 ECUを駆動する電源回路で使用されるコンデンサは、大容量化に伴い、アルミ電解コンデンサに大型チップの需要が伸びている。

 ECUは車室内だけでなく車室外にも搭載され、しかも低電圧の領域が潜在化し、さらに使用される地域や天候によって低温度環境や高湿度環境にさらされるケースが多い。新製品はこのような使用環境を想定して開発した。


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