ターミナル位置固定機構を備えた2列レセプタクル製品、ケーブルアセンブリ製品

日本モレックス 「Micro-Fit TPA2列レセプタクル」

　日本モレックス（神奈川県大和市）はターミナル位置固定（ＴＰＡ）機構を備えた「Ｍｉｃｒｏ―Ｆｉｔ　ＴＰＡコネクターシステム」に、２列レセプタクル製品とケーブルアセンブリ製品を追加した。

　Ｍｉｃｒｏ―Ｆｉｔ　ＴＰＡコネクターシステムは、端子の確実な位置決めを可能にするＴＰＡ機構を備えたコネクタシステム。今回、従来の１列レセプタクル製品に加えて、新たに２列レセプタクル製品およびケーブルアセンブリ製品を追加し、ラインアップを拡充した。

　同システムは、ハウジングに組み込まれたＴＰＡ機構によって、端子が正しい位置に設置されない限り閉じることができない。これにより、端子の確実な位置決めおよび２次ロック機構を備え、端子の抜け落ちを防止する。

　新たに追加された２列ＴＰＡレセプタクル製品のピッチは３.００ミリメートルで、ツーピース型のリテーナを採用しており、最大１２極までの対応で、１４―２４極までの極数展開も検討している。同レセプタクルの最大定格電流はＭｉｃｒｏ―Ｆｉｔ３.０コネクターと同じく８.５Ａで、インターフェイス各側面の接点は完全に絶縁されているため、アーク放電のリスクもない。

　Ｍｉｃｒｏ―Ｆｉｔ　ＴＰＡケーブルアセンブリは、ＩＰＣ規格に加えて、２０１１／６５／ＥＵ　ＲｏＨＳにも準拠しており、ＩＳＯ／ＴＳ１６９４９認定施設で組み立てられていることから、自動車産業で求められている各種の業界基準にも対応する。

　既存のＭｉｃｒｏ―Ｆｉｔ１列および新たな２列ＴＰＡレセプタクルは、全てのＭｉｃｒｏ―Ｆｉｔ３.０ヘッダーおよびプラグ・ハウジングとの互換性を持つ。

　これにより、従来製品に対しても設計変更などの大幅な改訂や追加投資を行うことなく、新しいＴＰＡ設計が導入できる。

　モレックスの１列および２列ＴＰＡレセプタクル製品の用途は、ワイヤ・プロセッサ、家電、自動車などの各種産業分野での柔軟な設計と迅速な実装に貢献する。