ウェアラブル機器などの小型端末向け、アンテナ付き小型BLEモジュール「BTS03シリーズ」を開発

アンテナ一体型BLEモジュール 「BTS03シリーズ」 （外形寸法４.７×４.７×高さ２.５ミリメートル）

　ＳＭＫは無線通信モジュール事業拡大に向け、今後も積極的な製品バラエティ拡充を推進する。ブルートゥースモジュールやＳｕｂ―ＧＨｚ帯モジュールを軸に、新製品開発や市場投入を加速させる。同社は先頃開催されたワイヤレス／モバイル関連技術・製品の専門展示会「ワイヤレスジャパン２０１７」（東京ビッグサイト）で、開発中の各種無線モジュールを広く紹介し、来場者の関心を集めた。

　同社は重点事業の一つに無線通信モジュール事業を掲げ、積極的な展開を図っている。同モジュール開発では、開発センターとＦＣ（ファンクショナル・コンポーネンツ）事業部での連携した取り組みを推進。ソフトウエアや回路設計、無線技術、機構部品技術などの融合による付加価値の高い製品の提案を強みに、実績を拡大している。

　ワイヤレスジャパンでは、ウエアラブル機器などの小型端末向けに開発中のアンテナ付き小型ＢＬＥ（ブルートゥース・ロー・エナジー）モジュール「ＢＴＳ０３シリーズ」（外形サイズ４.７×４.７×高さ２.５ミリメートル）を出品。「部品内蔵基板の採用により、アンテナ込みで４.７×４.７ミリメートルの小型サイズを実現した」（同社）。アンテナタイプはプリントアンテナ。セントラル、ペリフェラルに対応。各種認証取得予定（ブルートゥース認証、電波法）。用途は、ウエアラブル機器、ヘルスケア機器、ワイヤレスセンサー端末などを想定する。

　ブルートゥースＶ４.２準拠の高性能ＢＬＥモジュール「ＢＴＳ０４シリーズ」（開発中）も紹介した。ブルートゥースＶ４.２準拠により伝送速度が向上し、ＩＰｖ６に対応。外形寸法は、１３.８×７×高さ１.５ミリメートル。各種認証を取得予定（ブルートゥース認証、電波法）。用途は、ホームオートメーション関連機器、モバイルプリンタ、ハンディターミナル等の事務機器、ビーコンデバイスなど流通関連、そのほか産業機器。

【実装の信頼性が向上】　メッシュネットワーク対応の小型・低消費電力対応アンテナ一体型無線モジュール「Ｔｈｒｅａｄ対応無線モジュール」（開発中）も出品した。低消費電力タイプで、用途に応じたスリープモードの選択が可能。端面スルーホール接続採用により、実装の信頼性が向上する。外形寸法は、２８×１５.５×高さ５ミリメートル。日本電波法認証をモジュール単体で取得予定で、ユーザーの開発コスト低減や開発期間短縮に貢献する。

　このほか、ＬＰＷＡ（ロー・パワー・ワイド・エリア）モジュールの新製品として、ＳＩＧＦＯＸ　ＲＦモジュール「ＷＦ９２３」も紹介した。ＳＩＧＦＯＸ通信用の評価キットを用意している。