電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月17日 170417_02 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 通信インフラ用

耐湿性能など、耐環境性に優れたポリマーコンデンサ「PXTシリーズ」を開発、量産を開始


日本ケミコンの導電性高分子
アルミ固体電解コンデンサ「PXTシリーズ」

 日本ケミコンは導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ(ポリマーコンデンサ)の新たな用途を開拓するために、耐環境性に優れた新製品「PXTシリーズ」を開発した。これまでパソコンをはじめとするデジタル情報家電分野で事業を拡大してきたが同分野の伸びが鈍化。成長戦略として、通信基地局や産業機器分野での新規開拓への取り組みを強化することにした。新製品は既にケミコン宮城において、当初月産100万個を見込み、量産を開始した。

 ポリマーコンデンサは超低ESR特性でノイズ吸収性に優れており、パソコンを中心としたコンピュータマザーボードなどを主用途として需要が伸びてきた。

 パソコンの生産台数は低水準の伸びが続いており、同分野だけでは事業拡大が厳しいと判断。同コンデンサが持つ優れた特徴が生かされる分野を発掘することが成長のカギになると展望。耐環境性能を強化することで、屋外で使用される機器を対象に新規開拓を推し進めていくことにした。

 新製品は、高湿度環境における製品内部への水分侵入速度、ポリマーの耐水分性から、製品特性の劣化に至るメカニズムを解析。高耐湿化を図るためにポリマーの新規電解質の採用および量産化における重合プロセスの最適化を行い、水分吸着時の特性の変動を大幅に低減することに成功。

 これによって、従来品では60度95%RH1千時間保証であった耐湿性能を、85度85%RH1千時間保証へと大きく改善した。

 耐久性は105度1万5千時間。サイズはφ5×5.8ミリメートル、φ6.3×5.8ミリメートル、φ6.3×7.7ミリメートルの3タイプ。定格電圧は2.5―16V。静電容量は100μ―820μF。

 5Gシステムに向けてLTEベースの通信基地局への設備投資が継続するのをはじめ、デジタルサイネージなどの表示装置、さらには照明関連など、屋外で使用される機器・装置などの利用が広がっている。

 これらで共通するのは、苛酷な環境で連続して使用されていること。新製品は環境性能を向上することで、屋外で使用される機器・装置に提案していく。


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