170308_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月8日 |
170308_02 |
TDK |
受動部品 |
フィルタ |
移動体通信機器用 |
セラミック材料を使用し、サイズも1005サイズに小型化したLC複合型EMIフィルタを開発、量産を開始
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TDKの LC複合型EMIフィルタ |
TDKはノイズ対策部品として、1005サイズのLC複合型EMIフィルタを開発、当初月産100万個を見込み量産を開始した。コンデンサとコイルを複合化した製品で、スマホをはじめとする無線通信機能を有する機器、モジュールの小型化高性能化を推進することができる。
新製品「MEM1005PPシリーズ」は、RF回路に干渉する電源ライン、データやクロック信号ラインなどのノイズ対策に最適に設計。これまでの無線通信帯域のノイズ除去は、コンデンサやコイルを個別に実装する方式とコンデンサ、コイルを組み合わせて複合化する方法が施されていた。
高周波特性に優れたセラミック材料を用い、コンデンサ2個、コイル1個によるπ型等価回路を1チップ化したもので、個別部品を使ったノイズ対策回路に比べて部品点数を削減でき、しかもサイズを従来製品の1608サイズから1005サイズに小型化したことで、製品面積を61%小型化し、高密度実装化による省スペース化に貢献できる。
低損失化を実現
電気的な特性については、従来製品に比べて直流抵抗を69%低減して0.8Ωにしたことで低損失化を実現。定格電流は3.5倍の350mAに改善している。
さらに動作温度は、−55―+125度と広範囲の仕様。これによって、回路設計の自由度を高めることができる。
挿入損失は、700M―3GHzで30デシベル以上の高減衰を達成しており、優れたノイズ除去特性を有している。これによって、受信感度劣化に対して、高い改善効果を発揮する。
今後は無線通信規格の5Gシステムに対応した新しいカット周波数による新製品、さらに高密度実装化に対応した小型化など、製品ラインアップを拡充していく考えだ。
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