LED照明機器市場向け、1アクションでリード線を装着することが可能な超小型ソケット「リードソケット」を開発、サンプル出荷を開始

「リードソケット」 樹脂カバータイプ

　ヨコオはＬＥＤ照明機器市場向けに、リード線を容易に装着可能な超小型「リードソケット」を開発し、３月末からサンプル出荷を開始する。

　ＬＥＤ照明機器市場は近年急速に拡大しているが、ＬＥＤ照明機器メーカーの製造工程では、給電部のリード線接続部の組み立て作業の工数削減と、はんだ付け不良に伴う品質のばらつき抑制が大きな課題となっている。

　同社では、こうした課題解決のため、リード線を直接装着可能な構造とすることで、組み立て作業の効率を向上できるとともに接続品質の安定化にも貢献する超小型リードソケットを製品化した。

　新開発のリードソケット（特許出願中）の製品概要は、１アクションでリード線を装着することが可能で、「小型端子タイプ」に加え、近接配置にも配慮し、絶縁強化した「樹脂カバータイプ」もラインアップしている。

　ＡＷＧ＃２２―２４相当（φ０.５―０.６５ミリメートル）のリード線に対応し、自動実装対応も可能。同製品はＬＥＤ照明機器だけでなく、省スペースが求められるあらゆる機器のリード線接続箇所への利用を想定している。

　主な特徴は、１アクションで容易にリード線の装着が可能。幅２.６ミリメートル×奥行き３.５ミリ×高さ２.１ミリメートルの省スペース超小型タイプ。小型端子タイプと樹脂カバータイプの２種類をラインアップ。樹脂カバータイプには高反射率樹脂材を使用。自動実装対応。

　主な仕様は、定格１２Ｖ　４Ａ。接触抵抗３０ｍΩＭａｘ（初期）。使用リード線（推奨）はＡＷＧ＃２２―２４相当の単線もしくはオーバーコート撚線。使用温度−４０―＋１０５度。耐環境性は従来品と同等。

　生産は中国工場（東莞市）で行い、１７年度生産規模は月産４０万個を予定する。