小型機器向け、世界最小0201サイズの高周波MLCCの量産開始

０２０１サイズ高周波ＭＬＣＣ

　太陽誘電はこのほど、高周波向け積層セラミックコンデンサ（ＭＬＣＣ）で世界最小となる０２０１（０.２５×０.１２５×０.１２５ミリメートル）サイズの量産を開始した。

　同社従来品の高周波向けＭＬＣＣで最小サイズであった０４０２サイズから体積比で約７５％小型化しつつも狭容量偏差を実現。スマホやＩｏＴ対応機器など、小型・薄型化が求められる機器の高周波回路におけるインピーダンスマッチング用途で使用される。

　薄型化と高機能化が進むスマホなどのモバイル機器は、高周波回路や高周波モジュールの実装面積削減のため、電子部品の小型化要求が強まっている。また、世界各国の通信規格や周波数帯域に対応するため機器のマルチバンド化が進み、それぞれの通信規格に対応したインピーダンスマッチング回路の搭載が求められるため、狭ステップで多数のラインアップが必要となる。

　今回、同社は高周波向けＭＬＣＣで０４０２サイズから０２０１サイズへの小型化を実現。静電容量許容差も狭ステップで取りそろえ、１００アイテムの豊富なラインアップを商品化した。

　同製品は１７年１月から玉村工場で月産１千万個の量産を開始した。サンプル価格は１個１０円。