170112_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
1月12日 |
170112_01 |
ケル |
接続部品 |
コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット |
一般産業用 |
嵌合時の位置調整や、嵌合後のストレス軽減が特徴のケーブル対ケーブルコネクタ
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ケルの「FASシリーズ」 |
ケルは1.5ミリピッチドロワーコネクタ「FASシリーズ」の新バリエーションとして、「ケーブル中継タイプ」を販売開始する。同社はFASシリーズを含む圧着コネクタを戦略製品に位置付け、今回のバリエーション拡充により、一層幅広い市場での展開を見込む。
ドロワーは引き出しの意味で、ドロワーコネクタは事務機や遊戯機器などの箱物の接続部分や機器に付属するパネルの開閉時の本体との接続部分などユニット間接続に使用される。嵌合箇所が見えない部分での接続が多く、ガイド機構、有効嵌合長、フローティング機構などが要求される。
同社はこれまで、基板対ケーブル用コネクタ・ケーブル中継コネクタを備えた2.5ミリピッチドロワーコネクタ「FAシリーズ」、基板対ケーブル用コネクタの1.5ミリピッチドロワーコネクタ「FASシリーズ」を販売してきた。
今回発売のFASシリーズケーブル中継タイプは、市場要求により開発したケーブル対ケーブルコネクタ。圧着コンタクトを長さ別に3種類用意し、3段階の時差接触(3段活線挿抜)が任意の箇所に設定できるため、設計の幅を広げている。コネクタ誘い込み角度を広げることで斜めからの嵌合時の位置調整を容易にした。
嵌合後のストレス軽減のため、十分なフローティング機構(XY方向に最大±1.4ミリメートル)を設け、それを生かすため誘い込み量をXY方向に±3ミリメートルと大きくとった。誘い込み時にはコンタクトが接触せず、コネクタ同士が真っ直ぐになってからコンタクトが接触する構造にしたことでピン座屈を防止。接触コンセプトはコンタクト挟み込み2点接触を採用。有効嵌合長3.4ミリメートルの高信頼性設計。
定格電流はAWG#24で2.5Aを確保。ケーブルはAWG#24―28ディスクリートケーブルに対応。極数は4極から40極まで2極刻みで19種類を展開し、幅広いニーズに対応。
FASシリーズの特徴は、FAシリーズと比較し30%以上の小型化を実現。ガイド機構による余裕ある誘い込み角度でスムーズな誘い込みを実現。嵌合誤差XY方向に±3ミリメートル吸収する誘い込み機構搭載。ケーブル側コネクタのねじ止め部分の可動により、嵌合後の可動をXY方法で最大±1.4ミリメートル吸収可能。使用温度範囲−40―+85度。
用途は産業機器(省力機器、工作機械、自動券売機、ATM等)、遊戯機器、事務機器など。
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