1005サイズで最薄0.11ミリ、0.47μF実現の低背型積層セラミックコンデンサ

太陽誘電の低背セラミックコンデンサ

　太陽誘電は低背型積層セラミックコンデンサ（ＭＬＣＣ）「ＰＭＫ１０５　ＢＪ４７４ＭＬ」「ＰＭＣ１０５　ＢＪ４７４ＭＬ」を商品化した。玉村工場（群馬県玉村町）において月産１千万個体制で量産を開始した。サンプル価格は１５円。

　スマホやウエアラブル端末などに搭載されるＩＣの周囲には、デカップリング用途にＭＬＣＣが使用されている。機器の小型・薄型化や多機能化などに伴って部品の実装面積は小さくなっており、基板の上に実装する従来の方式ではなく、ＩＣのパッケージ内やその裏側、さらには基板に内蔵させるなど、さらなる高密度実装が求められている。そのうえ、ＩＣを安定駆動させるため、デカップリング用途のＭＬＣＣには小型形状を維持したまま大容量化することが求められている。

　同社が培ってきた大容量化技術をさらに高度化し、しかも外部電極を薄くすることで、１００５サイズのＭＬＣＣでは世界最薄の０.１１ミリという高さで０.４７μＦの静電容量を実現した。さらにＰＭＣ１０５　ＢＪ４７４ＭＬは、部品内蔵配線板への搭載に適した銅めっきを施している。